車名は変われど連綿と続く魅力の継承「スバル・クロストレック」【最新国産新型車 車種別解説 SUBARU CROSSTREK】
インストルメントパネル
クロストレックのパワーユニットは、水平対向4気筒2.0lエンジンに、マイルドハイブリッドを組み合わせたe-BOXERだ。駆動方式は、前輪駆動の2WDとAWDを用意する。動力性能は2.0lエンジンの平均水準になる。パワフルではないが、2500rpm前後の実用域に余裕があって運転しやすい。4000rpmを超えると吹き上がりが活発になって伸びの良さも味わえる。走行安定性は、全高を1600mm以下に抑えたこともあり、SUVでは優れた部類に入る。ステアリング操作に対する反応は自然な印象で、後輪の接地性も高いから安心感が伴う。特にAWDが注目され、前後に駆動力を配分する多板クラッチの制御が巧みなので、アクセルを戻した状態で下りカーブを曲がるときでも安定性が高まる。
居住性
乗り心地は、時速40km以下で街なかを走ると少し硬く感じる。グレードによる違いもあり、18インチタイヤを装着するリミテッドは、17インチのツーリングに比べて一層硬い印象になる。ステアリング操作に対する反応は、18インチのリミテッドが若干機敏だが、快適性を重視するならツーリングを推奨したい。
うれしい装備
新規デビュー 22年9月15日 月間販売台数 2102台(23年6月~11月平均) WLTCモード燃費 16.4km/l※FF車
ラゲッジルーム
それにしてもクロストレックは、最低地上高を200mmに設定しながら全高を1600mm以下に抑えたことで、舗装路での安定性と悪路走破力を両立させた。ボディはコンパクトで運転しやすく、その割に後席を含めて居住性は快適だ。合理的につくり込んだため、ファミリー層を含めて幅広いユーザーに適する。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.156「2024最新国産新型車のすべて」の再構成です。http://motorfan-newmodel.com/integration/156
MotorFan編集部