【K1】70キロ最強Tのワイルドカードはブアカーオ! 準々決勝でオウヤン・フェンと激突
立ち技打撃格闘技のK-1は11日、都内で会見を開き、「K-1ワールドMAX2024」(7月7日、代々木第2体育館)で行われる-70キロ世界最強決定トーナメントのワイルドカードが、K-1ワールドMAX2004&2006世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(42=タイ)に決まったと発表した。 -70キロ世界最強決定トーナメント開幕戦7試合はすでに3月に開催され、オウヤン・フェン(中国)、デング・シルバ(ブラジル)、ダリル・フェルドンク(オランダ)、ヴィクトル・アキモフ(ロシア)、ロマーノ・バクボード(スリナム)、カスペル・ムシンスキ(ポーランド)、ゾーラ・アカピャン(アルメニア)の7人が準々決勝進出を決めている。 日本代表の和島大海、璃久、中島玲の3人はそれぞれ開幕戦敗退というショッキングな結果に終わったが、個性豊かな海外選手の登場という収穫もあり、準々決勝への期待が高まっていた。 準々決勝の組み合わせは、開幕戦翌日に行われた抽選会で決まっており、対戦カードは次の通り(準決勝は1の勝者対2の勝者、3の勝者対4の勝者となる)となった。 ▼準々決勝1 オウヤン・フェン VS ワイルドカード(=ブアカーオ・バンチャメーク) ▼同2 デング・シルバ VS ダリル・フェルドンク ▼同3 ヴィクトル・アキモフ VS ロマーノ・バクボード ▼同4 カスペル・ムシンスキ VS ゾーラ・アカピャン サプライズ参戦となったブアカーオは、ビデオメッセージで意気込みを語った。 -K-1で試合をする事をどう思うか? 「今回、再びK-1のリングで闘えることになって興奮していますし、うれしく思っています」 -オウヤン・フェン選手の印象は? 「オウヤンのビデオ見て強い選手だとは思いましたが、自分にとっては全く問題ないです」 -試合に向けて準備はできているか? 「私はいつでも闘う準備はできていますし、自信もあります。今回のK-1の大会で再びチャンピオンのベルトを巻く力があることを証明します」 -ファンにメッセージを。 「K-1ファンのみなさん、私がまたK-1のリングで闘ってチャンピオンになる姿を楽しみにしていてください。頑張ります!」 「K-1ファイティング・ネットワーク・ルーマニア大会」視察のため、ルーマニアを訪問中のカルロス菊田プロデューサーはオンラインで会見に参加し「いろいろな選手と交渉してきましたが、ベストと思われるブアカーオ選手に決まりました。この決定は、RIZIN様から多大な協力をいただきました。ここで御礼申し上げます」とコメント。 発表が遅れた理由については「ベストのワイルドカードは何なのか。世界のさまざまな方々と交渉するなかで、ブアカーオ選手がベストだろうとなりました。ファンのみなさんには、長引いて申し訳ありませんでした」と話して謝罪した。 カルロスプロデューサーは「ブアカーオ選手がさらなるレジェンドとなるのか、それとも新しい選手が打ち負かして新しいレジェンドになるのか楽しみです」と新旧対決の化学反応に期待した。 ブアカーオはK-1MAXのレジェンド。2004年に開催されたK-1ワールドMAX世界トーナメントでは、魔裟斗、小比類巻貴之を破り優勝。06年は佐藤嘉洋を準決勝で破り、決勝ではアンディ・サワーにリベンジを果たした上で2度目の世界一に輝いた。22年11月にベアナックルムエタイルールでセンチャイ・PKセンチャイムエタイジムから判定勝ち。23年5月にはRIZINで安保瑠輝也とドロー。24年3月のRIZINでは木村“フィリップ”ミノルを1RKOで下し、健在ぶりを示していた。