老後の年金は「月8万円」です。少ないですが、老後「アルバイト」をすれば大丈夫ですよね? 元気なうちは働く予定です
50代、60代からの貯蓄方法
ここまでは、不足分の生活資金をアルバイトで補うと仮定しましたが、生活費を補てんするには、貯蓄を取り崩して生活資金を補う方法もあります。以前、「老後2000万円問題」が話題になりましたが、仮に2000万円の貯蓄があった場合、毎月7万円を取り崩すと年間で年間84万円となり、2000万円を使い切るまでに20年以上持つ計算になります。 老後資金のための貯蓄を増やすためには、基本的なことですが、まず節約を心掛けて収入が支出を上回るようにすることです。少しでも貯蓄に回せる金額を増やすために、無駄な支出がないか、毎月の出費をしっかりと把握しておきましょう。 また、資産運用で貯蓄を増やすのも有効な手段です。2024年に新しくなったNISA制度は少額の資産運用に適しています。無理のない範囲で積立投資を続けることで、貯蓄額を目標金額に近付けることができるかもしれません。 年齢によっては「今からではもう遅い」と感じる方もいるかもしれませんが、人生100年時代が現実となる中で、50代あるいは60代からの資産運用でも遅すぎることはありません。
まずは年金額を増やす努力を。老後の資金計画は早めの検討が重要
そもそもですが、今回の年金額8万円というのは、平均より少ない金額です。会社員として働いている場合は国民年金に加えて厚生年金が支払われますが、自営業や個人事業主のように厚生年金に加入していない場合は、付加年金や小規模企業共済、iDeCoなどを活用して将来に備えるのも有効な手段と言えます。 老後も働けば大丈夫と安易に考えるだけでなく、早い段階で将来のライフプランを検討しておくことが、老後の経済的な安定につながります。 出典 総務省統計局 家計調査報告書 2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:御手洗康之 CFP、行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部