自由なものづくり促す 市立工業高校、「共創ラボ」開設
名古屋市立工業高等学校(名古屋市中川区)は、生徒たちが自由にものづくりに取り組める環境を整備しようと、教室の一つを使って「共創ラボ」を開設した。授業や部活動から離れたものづくりを支援する試みで、同校としても初めて。生徒の教育や、キャリア形成などに役立てる。 共創ラボには、3D(3次元)プリンターや卓上旋盤などの設備を整えた。生徒や教員らが授業外の時間を使うなどして、自由に集い、ものづくりを楽しむことができる。 同校は、機械科や電子機械科、情報技術科など六つの学科がある。授業では、カリキュラム通りのものをつくらなければならなかったり、ロボット部などものづくり系の部活動では大会への出場自体が目的になるなど、ものづくりを純粋に楽しむことができる時間や空間の確保が課題だった。 まだ立ち上がったばかりだが、今後は、企業とコラボレーションしたワークショップなどイベントも定期開催していきたい考えだ。共創ラボを担当する青木祐弥主任は、「それぞれの所属する学科以外の技術を学ぶこともできる。活動を通して、学校の価値も上がれば」と話している。