石破首相、国民・玉木氏、立民・野田氏と相次いで党首会談
石破茂首相(自民党総裁)は11日、国民民主党の玉木雄一郎代表、立憲民主党の野田佳彦代表と国会内で相次いで会談した。首相は玉木氏との会談で、年収が103万円を超えると所得税が発生する「年収の壁」の引き上げを含む経済政策について、丁寧に協議していくことで合意したと述べた。首相官邸で記者団の取材に明らかにした。 首相は「野党の意見も誠実に謙虚に承りながら、国民に見える形であらゆることを決定していきたいと述べ、協力をお願いした」と語った。 一方、首相は野田氏との会談で、政策活動費や国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)の扱いに関する協議を呼びかけた。年内に見込まれる臨時国会で与野党合意を目指す考えも示した。 野田氏も会談後、国会内で記者団の取材に応じ、自民の派閥パーティー収入不記載事件に絡み、不記載が指摘された議員らの政治倫理審査会について、12月初旬にも召集される見通しの臨時国会で実施する方針を自民側と合意したと語った。