侍ジャパン エースはマエケンでリーダーは内川
11月8日に開幕する「WBSC世界野球プレミア12」に出場する侍ジャパンの最終登録選手28人が9日、小久保裕紀監督から発表された。投手13人、捕手3人、内野手7人、外野手5人の構成。小久保監督は、「今季の活躍、過去のWBCも含めた経験者を割り振って決めた。負けられない世界大会。投手13人、キャッチャー3人を決めた後に、野手のスタメンを頭におきながら、各コーチと相談しながらサブをどうするかを議論したが、残り1人、2人で非常に悩んだ。各球団のエースが多数入っている。日本が誇る投手陣が一番の誇り。打者にしても、歴史的なトリプルスリーを成し遂げた2人もいる。若い人にも期待しているメンバー構成が強み」と、選考経緯と、今回のチームの特徴を説明した。 投手3冠を獲得した大谷を筆頭に、各チームのエース、タイトルホルダーが揃っているが、小久保監督は、エースは誰か?と聞かれると迷うことなく「エースは過去の経験から含めて前田健太が中心に引っ張ってくれるだろう」と、セの最多勝、マエケンの名前を挙げた。「守護神は、若いピッチャーが多いので、そのつど相手の打線などを見ながら決めていく。大谷、藤浪、松井? 彼らはシーズンを投げた姿のままマウンドにあがってもらえれば十分に通用する確信がある」と続けた。 森唯斗、高橋朋己ら中継ぎ投手は選出されず、中継ぎ、抑えは、巨人の澤村拓一、横浜DeNAの山崎康晃、2年目の楽天、松井裕樹、日ハムの増井浩俊の4人だけとなったが、小久保監督は、先発投手には、球数制限の中でできる限り長いイニングを任せる考えだという。 また野手も含めてチームリーダーについては、「チームリーダーは野手では内川が、過去のWBC出場があって、今季、ホークスでキャプテンになったということもあって、その思いをこめてメンバーの中に入れました」とソフトバンクの内川を指名した。 主な選出漏れの中には、野手では広島の菊池涼介、オリックスの糸井嘉男、ソフトバンクの今宮健太、中村晃、投手では、広島の黒田博樹、西武の岸孝之、オリックスの金子千尋、ヤクルトの小川泰広らがいるが、レギュラーシーズンを通じての活躍度や調子、体調面を重視して外したもので、黒田のメンバー漏れは、小久保監督が直接本人と話をして決めたという。千葉ロッテからは、西野勇士、清田育宏の2人がノミネートされていたが、西野は怪我していることもあって、唯一、一人も選ばれない球団となった。