スマホ契約で「マイナカード」必須に?……政府「国民を詐欺から守るため」 保有率73.8%…ない人は?【#みんなのギモン】
■ICチップ付きの運転免許証もOK
小野解説委員 「考えられる場面としては、対面で携帯電話やスマートフォンなどを契約する時です。携帯ショップやメーカーのストアが多いでしょうか。この時必ず行われるのが本人確認です。これまでどうやっていましたか?」 森アナウンサー 「免許証を出していましたね」 小野解説委員 「今後は、この本人確認の方法をマイナカードがついているICチップの読み取りでやろうということです。それを事業者に義務付けることを政府が決めました」 忽滑谷アナウンサー 「ICで読み取るということですが、マイナカード『など』というのは、他のものでも使えるんですか?」 小野解説委員 「ICチップが付いた運転免許証や、外国人の方の在留カードもOKとしています」 鈴江アナウンサー 「マイナカードだけではない、ということなんですね」 小野解説委員 「そうです。事業者への義務付けとなっていますが、契約するのは私たちなので、実質的に私たち消費者にも降りかかってくる話になります。誰もがこのシステムを使えるように、政府は、ICチップの読み取りに必要なアプリの開発も検討していこうということです」 「また最近増えているのが、対面ではないスマホなどの契約です。この場合の本人確認はやったことありますか?」 桐谷キャスター 「スマホじゃないですけど、何か契約する時に免許証や保険証の写真を撮って送るというのはやったことがあります」 小野解説委員 「健康保険証や運転免許証の画像を送る方法も広く行われていますが、今後はこれを廃止し、マイナカードに原則として一本化していくことが決まりました。マイナカードにあるICチップの読み取りと暗証番号の入力で個人を認証していくということです」
■十分な準備期間を確保した上で実施へ
桐谷キャスター 「話題になっていたのでいろいろ気にして調べるなどはしていたんですけど、実際いつから始まるんですか?」 小野解説委員 「政府としてはスマホ契約の本人確認をマイナカードなどにしていく方針について、具体的な実施時期は未定だとしています。ただ十分な準備期間を確保した上で実施するとしていますから、すぐにスマホ契約にマイナカードが必要とはならなそうです」 森アナウンサー 「ICチップを読み取るリーダーやアプリなど、皆さんに周知徹底しないと『聞いてなかった』『知らなかった』となっちゃうので、その準備期間は必要かなということですよね」 小野解説委員 「ではなぜ今、政府はこんな方針を打ち出したのでしょうか? 政府の『国民を詐欺から守るための総合対策』が18日にまとめられ、この方針はその中に盛り込まれたものです」