阪南大MF齋藤遼太は来季から古巣・長崎へ…今年2月の練習参加で感じた手応え、オファー即決の愛語る
[12.16 インカレ決勝ラウンド第2節 阪南大 3-2 中京大 J-GREEN堺メインフィールド] 【写真】「プリンセスすぎる」「激かわ」なでしこ清水梨紗がディズニーへ 16日、試合直前に来季プロ加入内定のリリースが出た。阪南大MF齋藤遼太(4年=長崎U-18)は、古巣でもあるV・ファーレン長崎で来季からプロになる。「今日からV・ファーレン長崎の一員になる。その責任を持って、これから残りのインカレでやっていけたら」と意気込みを語った。 グループリーグ初戦では後半40分にピッチに入った齋藤は、第2節でスタメン入り。北條貴紀コーチは「今日はもともと齋藤遼太を使う予定だった。いいタイミングで長崎のリリースが出て、なんかリリースが出たから使ったみたいに思われるのは嫌だけど(笑)」と語る。この試合では右サイドハーフとしてプレー。高校まではFWや左サイドが多かったが、大学4年間を経てプレーの幅は広がった。 この試合では前半15分までに2失点を喫した。逆に28分からの7分間で3得点を奪う点の取り合いに。バランスを見た齋藤は、攻撃以上に守備面で貢献。後半7分で途中交代したが、「けっこうやれることはやれた」と手応えを口にした。 来季から長崎に帰還する。今年2月に練習参加し、「緊張もほとんどせず、自然にチームに慣れた。思った以上にやれたかなと思う」と振り返る。「特長のスピードや背後の抜け出し、シュートとかはプロでも通用する部分はある」。練習参加後にオファーをもらい、「もう長崎だけを選んだ」。他のオファーを待つことなく、アカデミー時代の古巣に再び戻ることを決断した。 今シーズンの長崎はJ2リーグを3位で終えた。自動昇格圏内の2位まで勝ち点1差に迫ったが、J1昇格プレーオフへ。しかし、準決勝でベガルタ仙台に1-4でまさかの大敗。7年ぶりのJ1昇格を果たせなかった。結果を見守っていた齋藤も当時は落胆していたという。それでも「来年J1に上がれたらいい」と前を向く。「少しでも早くJリーグのピッチに立てるようにがんばりたい」と力を込めた。 大学4年間を見守った北條コーチは「縦への推進力、パワー、人にも強くて突破できる」と太鼓判を押す。齋藤も「その特長を生かして、少しずつ結果を積み重ねていって試合に絡みたい」と意欲をのぞかせる。まずは大学最後の舞台で輝きを放ち、勢いに乗って来季Jの舞台に上がる。
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