元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也「もう1度世界に」189日ぶり再起戦2回KO勝ちで飾る
<ボクシング:フライ級ノンタイトル8回戦>◇23日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場 元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也(29=真正)が、189日ぶりの再起戦を2回KOで飾った。山中の戦績は20勝(7KO)4敗となった。 戦績5勝(3KO)4敗だったプリワ・タオスワン(21=タイ)と対戦。「すごい緊張した。体が動かなかった」と最初のラウンドは様子を見る流れだったが2回1分6秒、右ボディー一撃で仕留めた。 「全部の試合、命がけで練習してきている。今回も最後の試合と思って準備してきた」 山中は昨年12月17日、WBOアジアパシフィック・ライトフライ級王座の防衛戦で、挑戦者のジェイソン・バイソン(フィリピン)に2回TKO負けで陥落した。「3日間ぐらい、心が折れました」とへこんだが、「こうしておけばよかったという思いがわいてきた。不完全燃焼では終わりたくなかった」と再起を決めた。 今回は初のフライ級。しかし世界2階級制覇を見据えた今後は「ライトフライ級でいきたい」と話す。 今後のターゲットは、まずバイソンへのリベンジ。その後に世界、2階級制覇を目指していく。「必ず、もう1度世界に行きたい」と力を込めた。【実藤健一】