雨に強いタイヤどれだ?タイヤのウェットグリップ性能はラベルをチェックすれば一目瞭然!ラベリング制度はご存知ですか?【CarGoodsMagazine】
土砂降りの雨のなか高速道路を走る時の怖さといったら並々ならぬものがある。雨の日は視界が悪いだけではなく路面も滑りやすい。なかにはタイヤと路面の間にできた水膜により浮いたような状態になるハイドロプレーニング現象に陥り、パニック状態になった…という苦い経験があるひともいるのではなかろうか。首都高の調査によれば、雨天時の事故件数は晴天時の約5倍に達するという。車速落すのはもちろん、急ハンドル、急ブレーキ、急加速を避けて、ゆるやかな運転を心掛けたい。
雨で濡れた路面への対応力はラベリングを見れば一目瞭然
加えてチェックしておきたいのがタイヤだ。市場にはさまざまな銘柄が出回っているが、安全性に直結するだけにウェット性能を重視したモデルも数多い。そうした「雨に強いタイヤ」は、ゴムの配合やトレッドパターンを最適化することで、滑りにくい性能を手に入れている。 とはいえ我々消費者からすると、タイヤの性能はイマイチ把握しにくいのも確か。そこでJATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が策定しているのが『低燃費タイヤ等のラベリング制度』だ。2010年1月より運用が開始されたこの制度では、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を等級分けし、ラベル表示を行っている。
ウェットグリップ性能が高い銘柄なら濡れた路面でも安心
ちなみに転がり抵抗とグリップ力は相反するもの。つまり燃費向上のためにタイヤの転がり抵抗を減らすと、濡れた路面での制動距離は伸びる傾向にある。そこでラベリング制度では転がり抵抗とウェットグリップ性能の両方を表示しているのだ。 ウェットグリップ性能はグレードaからdまで4等級に分けられており、aが一番ウェットグリップ性能が高い=雨の日も止りやすく安全性が高いということ。一定の基準を満たしたタイヤは、低燃費タイヤ統一マークが製品ラベルやカタログ、ホームページ上に表示される。 このラベリング制度は普及が進み、国産メーカーをはじめ14社が参画。現在は乗用車用の夏タイヤの約8割が該当しているというから、雨に強いタイヤを選ぶ際に非常に有効な指針といえるだろう。
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