デジタルアイコン化が凄い新型「ミニクーパー」
ゴルフ歴約20年のエンジョイ派の小沢コージは、各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」のパーソナリティを務める著名自動車ジャーナリスト。小沢と一緒に至高のゴルフCARを探す、週刊ゴルフダイジェストの人気連載を紹介。今回はMINI COOPER S! 写真で確認!「ミニクーパーS」
ミニワールド全開!
今やすっかり世界的なオシャレコンパクトカーブランドとなった英国生まれのミニ。ドイツBMWが2001年にリバイバルさせて以来、原点たるハッチバックモデルを皮切りに、オープンカー、SUVと多角展開してきたわけですが、今年ついにハッチバックが4代目へフルモデルチェンジ。同時に車名がミニクーパーへと変わりました。 最大のキモは“変わっているのに変わってない”こと。なんとクーパー3ドアモデルは2種類のガソリンモデルと同時に2種類のバッテリーEVモデルも用意。 それもガソリンモデルは英国製、EVモデルは中国製でボディの骨格もサイズも微妙に違うのです。ただし驚きはどちらも全長3.8m台のコンパクトさとミニらしいデザインを保っていること。変わっているのに変わってないのです。 今回借り出したのは2ℓ直4ターボに7速DCTを組み合わせたクーパーS。キュートな丸目ヘッドライトやシルエットは一見変わってないようで、塊感がダン違い。かつての水平基調から全体的にシンプルな抑揚がつき、テカテカメッキグリルがシブいアルミ調の光沢を持つ八角形グリルへ。リアコンビランプもよりリアルな英国旗デザインとなり、このままピクサーアニメに登場してもおかしくないほどにデジタルアイコン化。 インテリアはさらに、シンプル&アイコン化が進み、メーターやスイッチ類は極力カット。マテリアルも環境に優しい再生プラスチックや再生アルミを多用し、本革やメッキパーツを排除。何より目立つのは世界初となる円形有機ELディスプレイ。ここにナビはもちろん、エアコンやオーディオ操作機能を集約させ、スピード表示などはヘッドアップディスプレイにお任せ。ATシフトノブですらメーター下にまとめられているのです。 走りはよりステアリングが軽く、しなやかなものとなり、今までのダイレクト感に溢れた味わいから浮遊感あるゴーカートフィールへ変化。特にEVモデルほど浮遊感が強く、小沢的にはかつてのダイレクト感が少々懐かしく感じられます。 気になるゴルフ性能ですが、リアシートとラゲッジは小さく、リア片側を倒しての3人乗車に3バッグは無理。やはりカップルゴルファー向きでしょう。とはいえこの独特オシャレワールド、ハマる女子は間違いなくいますので! 撮影車種/MINI COOPER S 全長×全幅×全高/3875×1745×1455mm メーカー希望小売価格/465万円~ 撮影/三浦孝明 撮影協力/米原ゴルフ倶楽部 ※週刊ゴルフダイジェスト 2024年11月26日号 「只今コージ中」より
週刊ゴルフダイジェスト