トランプ氏再選なら「医療保険縮小へ」 ハリス氏が有権者に警告
[マディソン(ウィスコンシン州) 31日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は31日、共和党の大統領候補トランプ前大統領が11月5日の大統領選で返り咲いた場合、医療保険は縮小されると有権者に警告した。 ハリス氏は記者会見で、トランプ氏が大統領在任中に医療保険制度改革(オバマケア)の改廃を試みたものの失敗に終わったことを指摘した上で、「今回の選挙では全国民の医療がかかっている」と訴えた。 これに対し、トランプ氏はオバマケアを廃止するつもりはないと反論。自身のプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「そんなことは一度も言ったことがないし、考えたこともない」と一蹴した。 またハリス氏は、30日にウィスコンシン州で開かれた集会でトランプ氏が「女性たちが好むと好まざるとにかかわらず、私は彼女たちを守らなければならない。移民の流入から女性たちを守るつもりだ」と述べた発言について「好むと好まざるとにかかわらず」という表現は不快だと指摘した。 ハリス氏は中絶の権利、一方トランプ氏は移民取り締まり政策の拡大を選挙戦の柱とする。 ロイター/イプソスが29日発表した米大統領選に関する世論調査で、ハリス氏の支持率が44%、トランプ氏が43%と両氏は依然拮抗している。 フロリダ大学の「選挙ラボ」によると、全米の6100万人が既に投票を済ませている。