（ブルームバーグ）： 15日の取引でエムポックス（サル痘）ウイルス変異株の急速な拡散を抑えるワクチンなど医療製品メーカーの株価が上昇。世界保健機関（ＷＨＯ）は14日、アフリカで感染が拡大するサル痘について、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

日本市場では医療用検査装置などを手掛けるプレシジョン・システム・サイエンスが39％高。中国市場ではウイルス検出キットメーカーの上海之江生物科技が一時８％余り上げた。14日の米市場で、サル痘用として承認を受けたワクチンを生産するデンマークのバイオ医薬品企業ババリアン・ノルディックの米国預託証券（ＡＤＲ）は33％高で引けた。

ここ数日、アジアではヘルスケア関連株に投資家の関心が再び集まっている。域内の一部地域で新型コロナウイルスの感染者が急増していることが背景にある。

ストレーツ・インベストメント・ホールディングスのファンドマネジャー、マニシュ・バルガバ氏（シンガポール在勤）は「最近のアフリカにおけるサル痘ウイルスの感染拡大が新型コロナ禍の記憶を呼び起こす可能性がある。流行の初期段階であることを考えれば、投資家は反応する前にさらなるデータを待って、警戒姿勢を維持すると予想される」と指摘した。

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原題：Virus Detection, Medical Stocks Jump Worldwide on Mpox Concerns（抜粋）

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