“細くて小柄”がウケた芝居の世界から一転、プロレス入りで一躍目玉に 170cm天麗皇希「本当に私でいいんですか?」
基礎練習が全然足りていないことを痛感
新団体マリーゴールドにおける天麗(あまれい)皇希に対する期待は大きい。本人は「私で大丈夫なのか」と謙遜するが、旗揚げからパートナーの勝利を含め3連勝を飾り、実績を積み重ねている途中だ。しかし本人は、プロレスラーデビューしてからの3戦は課題ばかりだという。その皇希に、プロレスラーになってからの心境を聴いた。(取材・文=橋場了吾) 【写真】「素敵な衣装」…天麗皇希が舞台女優として活躍する姿 アクトレスガールズ出身の皇希にとって、プロレスラーとして行う練習は、マリーゴールドの合同練習が初めてだった。 「いやもう、きつかったですね。特に、筋トレのような基礎練習が。以前は、お芝居でいうところの発声練習や滑舌のトレーニングではなく、いきなりせりふ回しをしているような感覚だったので、基礎がおろそかな状態だったことを痛感しました。朝練もあったんですが、本番では全部決められた状態で公演に臨んでいたので、やっぱり強さも足りないんです。加えて私は舞台の稽古も重なって、全然練習が足りていないと思いましたね」 その中でデビューへ向けて練習を重ねていた皇希だったが、入団会見の際に改名が発表された。ロッシー小川が命名した『天麗皇希』という名は、ちょっとしたざわつきを起こした。 「実は改名は私の希望です。プロレスラーになるというのは、私の中で本当に人生の一大決心だったので、その証拠として”リングネーム”がほしかったんです。最初は風香さんに相談したんですが、そういうのは小川さんが得意だからと(笑)。それで小川さんに連絡したところ、候補をいくつか考えてくださって、その中のひとつが『天麗』だったんです。私は昔から天海祐希さんの大ファンでしたし、かつて好きだったバンドメンバーの名前にも『麗』が入っていたので、これはご縁だと思って決めました。実は『皇希』という名前も好きなアイドルさんから取ったので、私の好きな方たちからいただいた4文字になったはずだったんですが……あとからいろいろ気づいて、これはやっちゃったのかな?と(笑)」 天麗皇希のプロレスデビューは、マリーゴールドの目玉のひとつとなった。しかし、皇希は自分にかかる期待が意外だと感じているという。 「もともと私は表舞台に出たいという気持ちはあったんですが、第一線タイプではないと思っていたんです。お芝居では、自分のように背が高くて大きいタイプの女性はあまり需要がなくて、細くて小柄で女の子らしい方がウケもいいですし。それもあって、私はなかなか一番目に推されるタイプではなかったんですね。それがプロレスの世界では『なぜ私をそんな目で見るんだ』と思って(笑)。プロレス的には凄い需要があるんだと感じているところではあるんですが、本当に私でいいんですか? という気持ちになることは結構あります」