“細くて小柄”がウケた芝居の世界から一転、プロレス入りで一躍目玉に 170cm天麗皇希「本当に私でいいんですか?」
林下詩美は「いつかシングルで超えたい存在」
5月21日に後楽園ホールで開催されたマリーゴールド旗揚げ戦では、タッグ戦ながらアクトレスガールズ時代の先輩・松井珠紗から、5月26日に新木場1stRINGで開催された昼興行ではプロレスの先輩・石川奈青から、必殺のアメジスト・バタフライ(旋回式フライングボディプレス)で勝利。同日の夜興行では、タッグパートナーの林下詩美が勝利をおさめ、旗揚げから3連勝を飾った。 「ぶっちゃけていうと良かったところはないですね……反省がすごく多いです。舞台稽古の忙しさを言い訳にはしたくはないんですが、スタミナとか技の精度とか準備不足を感じましたし、細かいところをあげていくとキリはないんですが、もう少し時間があれば違ったかなと思う部分がたくさんあります。3戦目はやっと力が抜けたというか、ちょっと視野が広がって、お客さんの顔を見られたり、会場の空気を感じ取れたり……詩美さんがとなりにいたことも大きいと思うのですが、少し荷が下りたのかなと思いました」 その試合後、林下からは「シングルもしたいよね」とマイクで語り掛けられた。 「これは初めてお話するんですが、プロレスラーになろうと思ったきっかけのひとつに、詩美さんの存在があって。いつぞやの詩美さんの試合を見に行った私は凄い感動して、私もプロレスラーになりたいと思ったんです。それもあって、マリーゴールドでは詩美さんといつか組みたいと思っていたんですが、まさかシングルでやりたいと言われるとは思っていなくて。でも、マイクでも言ったんですが、やっぱり超えなきゃいけない存在だと思いますし、マリーゴールドで収まるのではなくもっと先に行きたいなって思ってるので、いつかシングルで戦って超えたいと思っています」 いみじくも皇希が言った「マリーゴールドの先」とは……? 「いつかの話ですが、アメリカでプロレスをしたいという気持ちはあります。プロレスラーになった以上は、日本で実績を積んで目指したい場所ですね。私、”最終目標”を決めるのが嫌なんですよ。最終目標を決めたら、そこで何か終わっちゃう気がして……プロレスに出会ったからアメリカに行きたいという目標ができたんですが、それが最終目標ではなくて。人生はまだまだ続いていくので、最終目標はずっと決めないと思います」
橋場了吾