ビットコイン7万ドルに向け、モメンタム指標が強気に反転
とあるビットコイン(BTC)についての指標が強気に転じ、今や7万ドルを超える足場を固めている。 チャート作成プラットフォームのトレーディング・ビュー(TradingView)によると、トレンドの強さと変化の測定に用いられるテクニカル分析指標である移動平均収束発散(MACD)ヒストグラムは、4月以来初めて週足チャートでプラスに転じた。これは勢いが再び上昇に転じたことを意味し、ビットコインが5万ドルから7万ドル(約745万から1043万円、1ドル=149円換算)の間で長らく行き来していたトレードが強気な先行きとなることを示唆している。 このテクニカルの前向きな見通しは、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの新たなバイアス、暗号資産(仮想通貨)支持派とされる米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が現地時間11月5日の選挙で勝利する可能性の高まり、そして反リスクの日本円の持つ弱さにより、12月末までにビットコインが少なくとも10万ドル(約1490万円)に達する可能性が高いというコンセンサスと一致している。 MACDは、過去26期間(この場合は、週)のビットコインの平均価格レベルを過去12週間の平均から差し引いて計算される。次に、シグナルラインはMACDの9週間平均として計算され、MACDとシグナルラインの差がヒストグラムとしてプロットされる。 これは広く参照されている指標の1つであり、9月前半のビットコイン価格に対する動きは、下降トレンドの枯渇を示唆していた。 ビットコインは、9月初旬に53000ドル(約790万円)を下回る安値を付けて以来、30%近く上昇している。また、アジア時間10月21日の取引時間中には69500ドル(約1035万円)まで値上がりした。 MACDの直近の強気シグナルは、先週の「ラインブレイクチャート」に続き、強気姿勢が第1四半期以来何度も挫かれた70000ドル(約1043万円)を超える足場を確立することにようやく成功する可能性を示唆している。 同様のMACDにおける強気クロスは昨年10月に発生し、ビットコインは長く続いていた30000ドル(約447万円)の抵抗を超え、今年3月に最終的に73000ドル(約1088万円)を超える過去最高値に達した。 2022年後半に見られた強気クロスは弱気相場の底打ちとなった。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Gets Yet Another Bullish Signal as Prices Near $70K
CoinDesk Japan 編集部