「日経累進高配当株指数」の選定基準を満たしている「高配当な中小型株」2銘柄! 25期連続増配予想の「リコーリース」、16期連続増配予想の「積水樹脂」に注目!
【高配当株】長期的に連続増配する中小型の高配当株の中で「日経累進高配当株指数」に採用される可能性がある「積水樹脂」と「リコーリース」に注目! 【図版】累進配当を意識した株主還元方針で、連続増配を実現! ●総還元性向100%、16期連続増配見通しの「積水樹脂」や、 配当性向を高め、25期連続増配見通しの「リコーリース」に注目! 新NISAの影響もあり、高配当株を組み入れた投資信託への資金流入が続いている。「国内株式型」投資信託の6月の資金流入額を見ると、上位10本のうち4本が高配当株を組み入れた投資信託だった。この流れは今後も続く可能性が高いため、高配当株をメインで組み入れる投資信託に買われるような高配当株であれば、大幅な株価上昇が狙えるはずだ。 マーケットコメンテーターの岡村友哉さんが注目するのは「日経累進高配当株指数」。この指数は、10年以上連続して累進的な配当(増配か配当維持)を続ける銘柄の中で、配当利回りが高い30銘柄を対象に算出されている。 「日経累進高配当株指数は6月中旬に定期見直しが実施され、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)やSOMPOホールディングス(8630)などの大型株を中心に、14銘柄が除外されました。一方で、新たに採用された15銘柄のうち、12銘柄が時価総額3000億円以下の中小型株です」(岡村さん) 昨年からの株価上昇で、配当利回りが低下している大型高配当株が多い。そのため、配当株指数や高配当株投資信託の組み入れ銘柄が、中小型株にシフトする可能性もありそうだ。 そこで、以下では日経累進高配当株指数の選定基準である「時価総額500億円以上」で、なおかつ「10年以上減配していない」という条件を満たす、中小型の高配当株2銘柄を紹介しよう(※データは7月3日時点。銘柄選択と分析コメントは岡村さん)。 一つ目の銘柄は、配当利回り3.07%の積水樹脂(4212)だ。 積水樹脂は、防音壁材など公共分野向け資材を手掛ける企業。ドイツの道路保安用品メーカーWEMASグループを買収するなど、海外展開も拡大。PBR1倍の早期達成を目指し、新中期経営計画で株主還元の強化策を発表しており、2027年3月期までの総還元性向を100%以上にする予定。今期で16期連続増配となる見通しで、さらに2030年3月期までの累進配当も導入。政策保有株の縮減も進める。 続いて紹介する銘柄は、配当利回り3.07%のリコーリース(8566)だ。 リコーリースはその名のとおり、リコー系のリース会社。累進配当を意識した株主還元方針で、連続増配を実現。今期で25期連続増配を見込む。太陽光発電や地熱発電などの環境事業や、集金代行サービスなどのBPO事業が成長を牽引。今後はDaaS(「Desktop as a Service」の略語。クラウドサービスの一種)にも注力する見通しだ。PBRは0.7倍と低く、株主還元策を拡充する方針で、今期の配当性向は35%だが、2026年3月期に40%以上、2030年3月期には50%にする予定。
ザイ編集部
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