ソフトバンク大津亮介、課題の体づくりは丁寧に「たくさん増やした方がいいというのは…」気付きの多かったシーズンを経ての工夫も
◆ソフトバンク秋季キャンプ(10日、宮崎) ソフトバンクの大津亮介投手(25)が秋季キャンプで課題のスタミナと筋力アップに取り組んでいる。先発転向1年目の今季は7勝7敗、防御率2・87という成績を残すも、終盤は勝ち星から遠ざかった。「スタミナ、筋力を上げて、来年からしっかり1年間(先発ローテーションを)守れるようにしたい」と意気込む。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 前半戦は順調に勝ち星を積み重ねた。6月が終わった時点で6勝3敗と3つの貯金もつくったが、夏場以降はなかなか白星に恵まれず、2軍調整も経験。9月に復帰し、シーズン最終登板となった10月4日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)で、約3カ月ぶりに白星を挙げた。 大津は「中継ぎの1年と先発の1年の疲労は思っている以上に違った。先発で1年間ローテーションを守り抜くのがどれだけ大変かというのは実感した」と振り返る。シーズンの後半は疲れていないと感じていても、自然と肘が下がったり、体の切れが悪くなるなど、思っている以上に球速が出ない試合もあった。 まずは体重アップだ。「人より動く時のエネルギーの消費量が激しい」とやせやすいタイプの大津は体重を増やすため、秋季キャンプから朝、昼、トレーニング後、夜の4回に分けてプロテインを摂取している。一方で、目標体重は設定することなく、体重の増やし過ぎに注意している。「体のキレが命なので。スタミナがないから体重をたくさん増やした方がいいとかいうのは、ちょっと僕には理にかなってないというか。筋力と体重は徐々にアップする予定」。ウエートトレーニングは少しずつ重量を上げ、筋肉量も増やしながら、1年間戦える体をつくっていく。 今季は先発1本で勝負したが、日本シリーズでは先発ローテに入ることができなかった。「来年は先発として日本シリーズのローテーションに選ばれるように、必要とされるように、オフシーズンもしっかりやろうと思う」。3年目の来季は先発として1年間投げ抜き、今度こそ日本一に貢献する。(大橋昂平) 【#OTTOホークス情報】
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