ルクレールが悲願の母国モナコGP初優勝!レースは1周目赤旗、再開後は持久戦と化す…角田裕毅はハードを76周持たせて8位入賞|F1
レース途中、ハードタイヤに交換して最後尾に回ったバルテリ・ボッタスが1分16秒台でファステストラップを出した一方、トップのルクレールは4秒ほど遅い1分20秒台で周回を続ける。 28/78周目でトップはルクレール(ハード/H)。すぐ1秒後方に2番手ピアストリ(H)、さらに2秒後ろに3番手サインツ(H)、そこから1秒差で4番手ノリス(H)というトップ4の並びに。 そこから14秒差で5番手はラッセル(ミディアム/M)、2秒後ろに6番手フェルスタッペン(M)、4秒後方に7番手ハミルトン(M)という5番手~7番手となる。ハミルトンから12秒離され、角田(H)は8番手で周回を続けていった。各車は予選タイムから8秒~10秒ほども遅い、抑えたペースで周回を重ねていく。 パレードラン状態ながらピットに誰が最初に入るのか、それとも入らないのか、という各チームの駆け引きが続く。 上位勢では52/78周目にハミルトンがピットへと入った。その後、続いてフェルスタッペンもタイヤ交換を行う。ともにポジションを落とさず、トラックへと戻ることに成功している。 角田は8番手で走行を続け、すぐ後ろを走るアレクサンダー・アルボンと長らく事実上の8番手争いを続けている。 タイヤ交換を行った6番手フェルスタッペンは、5番手ラッセルとの差が一時は大きく開いたが、63/78周目にはほぼテールトゥーノーズ状態となる。ここからフェルスタッペンはプレッシャーをかけるも、モナコでは抜きどころがなく、トレイン状態が続く。
角田も残り14ラップまでペースをセーブしていたが、最後まで走りきれる見通しがついたため、チームから無線で「ペースを上げていいよ」と連絡が入る。角田は「その言葉を聞きたかった」と返答。アルボンを抑え込むための走りを辞め、ペースを一気に上げる。なお、この時点で8番手角田は7番手ハミルトンのラップダウンになるという、事実上90秒以上差がつく状況となっている。 残り9ラップの70/78周に入ると、トップのルクレールはペースを上げ、2番手ピアストリとの差を8秒まで広げた。 そのままルクレールがトップで78周目のチェッカーを受け、待望の母国GP初制覇を果たした。また、モナコ人ドライバーにとっては2年ぶりの勝利、今季初Vとなった。 モナコ人がモナコGPを制したのは、F1前身時代のルイ・シロン(非選手権の1931年)以来2人目。F1では初となる。 2位ピアストリ、3位サインツまでが表彰台に上がっている。4位はノリスだった。 ラッセルが5位を守りきり、フェルスタッペンは0.5秒差で6位だった。7位にハミルトンが続いた。 角田は8位でフィニッシュ。前の上位勢が誰もリタイアしなかった中、8番グリッドからそのまま8番手でゴールし、今回も“ベスト・オブ・ザ・レスト”となった。 3/78周目の赤旗再開後、角田は76周ハードタイヤを持たせた上に、最後にはファステストラップ狙いで一気にペースを上げる。1:14.720でファイナルラップを周回したものの、惜しくも1ポイント加算とはならず。それでも4ポイントを手にした上に、卓越したタイヤマネージメント能力も示した一戦となった。 9位アルボン、10位ガスリーまでがポイントを手にした。 決勝では3周目から長らく持久戦となったこともあり、予選トップ10の並びがそのまま決勝の入賞圏内で、同じ順番でフィニッシュするというリザルトになっている。
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