智弁和歌山がセンバツ当確!メンバーは引退した3年生たちの献身的なサポートに感謝【近畿大会】
<令和6年度秋季近畿地区高等学校野球大会:智弁和歌山7-2滋賀学園>27日◇準々決勝◇ほっともっとフィールド神戸 【トーナメント表】近畿大会 27日までの結果一覧 智弁和歌山(和歌山1位)が滋賀学園(滋賀1位)に逆転勝ち。2年ぶりのセンバツ出場を確実にした。 智弁和歌山の先発はエースの渡邉 颯人(2年)。6回79球を投げた前日に続く連投となったが、「連投は得意。今日も変わらずにいけたと思います」と疲れを感じさせない投球を見せた。 初回こそ失策が絡んで2点の先制を許したが、「低めに集められた」と2回以降は安定した投球を披露。テンポ良く内野ゴロを多く打たせ、チームに流れをもたらした。 智弁和歌山は1回裏、2回裏に1点ずつ返して追いつくと、3回裏には5番・山田 凜虎(1年)の左前適時打で勝ち越しに成功。その後も小刻みに得点を重ね、滋賀学園を突き放した。 味方が得点を加えるごとに渡邉の投球に勢いが増す。「真っすぐも来ていたので、どんどん押していきながら、バッターの反応を見ていました」と山田凜のリードも冴え、反撃の芽を摘んだ。 最後まで球威が衰えなかった渡邉は7安打無四球自責点0で完投。エースらしい投球でチームに勝利をもたらした。 これで来春のセンバツ出場はほぼ確定。「3年生のおかげでセンバツを決められたと言っても過言ではないので、センバツで3年生に恩返しができるようにやっていきたいです」と主将の山田 希翔(2年)は先輩への感謝の気持ちを口にした。 秋季大会に向けて、3年生が練習のサポートやアドバイスを献身的に行ってくれたという。試合後にはノッカーを務めた前主将の辻 旭陽(3年)と選手がハイタッチをする場面も見られた。 3年生と戦った今夏の甲子園は初戦敗退。来春の甲子園に出場が決まれば、借りを返す舞台となる。 「僕たちは高みを目指すのではなく、目の前の一戦を積み重ねてという感じなので、まず1勝したいです」と一戦必勝を誓う山田希。まずは優勝した2021年夏以来となる甲子園での勝利を目指す。