手術後、不運にも…レアル・マドリー有望株が19歳で引退「誤解しないでほしいが…」
レアル・マドリーのカンテラ出身MFマルク・クカロンが19歳の若さで現役引退を表明した。スペイン『アス』が報じている。 【写真】手術で不運にも…19歳で引退に追い込まれたレアル・マドリー有望株 クカロンはユース年代でキャプテンを務め、数々のタイトル獲得に貢献。中盤を主戦場とし、レアルで活躍したシャビ・アロンソ氏(現レバークーゼン監督)とも比較される将来有望な選手だった。 だが、2022年9月の試合で相手のタックルを受け、右膝の前十字靭帯を断裂。手術を受けた後、膝の軟骨に細菌が侵入したことによる感染症に苦しみ、サッカー選手としてのキャリアを断念せざるを得なくなった。 クカロンは12日に自身のインスタグラム(@marc_cucalon6)を更新し、次のようなメッセージを発信している。 「この手紙をどのように書き始めればいいのか分かりませんでした。だから、皆さんに感謝することにします。心から。これまでの間、ずっと僕に与えてくれた全てのサポートに感謝します。僕は子どもだった2016年の夏、夢が詰まったバックパックを背負ってレアル・マドリーのユースアカデミーにやってきました。とてもとても幸せでした。そして真実として、2022年9月6日、ユースリーグの試合で大怪我をした日から、僕の人生はガラリと変わってしまいました」 「いくつかの合併症の後、その怪我は僕に、少なくとも僕がいつも夢見ていたサッカーに別れを告げるという苦渋の決断を迫りました。この2年間、僕は肉体的にも精神的にも全力で戦い、再びこのスポーツを楽しむためにあらゆる手を尽くしてきましたが、回復することはできませんでした。誤解しないでほしいのですが、これは決して悲しい別れではありません」 「なんといっても、世界最高のクラブの一員となり、夢を実現できたことは本当に光栄だったと思います。僕は人として、選手として学び、成長することができました。僕は自分に植え付けられた価値観を一生忘れることはないでしょう。そしてもちろん、サッカーはあらゆる勝利とあらゆる敗北において僕に教えてくれました。それは、常に障害を克服し、戦い続ける必要があるということです。これらの教訓は僕の人生の一部として永遠に残るでしょう」 「今こそ振り返り、この旅で僕のそばにいてくれた全ての人々に感謝する時です。家族への限りない感謝。あらゆる決断や道中のあらゆる困難において、常に僕をサポートしてくれた両親に感謝します。確かに夢を叶えるために家を出るのは大変でした。しかし、僕がピッチで楽しそうにしているのを見た時の両親の嬉しそうな顔は、僕の最大の誇りでした。決して僕を失望させなかった無条件の友人たちにも感謝します」 クカロンには仲間から多くコメントが届き、同紙は「(負傷した)あの試合が何度頭の中に浮かんだか分からない。君がどんな偉大な選手になっただろうと考えずにはいられない」と、引退を惜しむコーチの言葉を紹介した。