社会人1年目、飲み会で「持ち帰り」ってアリですか? 上司の席で“唐揚げ”が半分ほど残っていて「もったいない」と感じてしまいました。火が通っていれば大丈夫でしょうか?
食べ切れずに残ったものの持ち帰りは自己責任で行う
お店選びや注文・食事の仕方でいろいろと工夫しても、食べ残しが発生してしまうことはあるでしょう。食べ残しを持ち帰ることは法律では禁止されていません。そのため、店で禁止されていないのであれば、食中毒のリスクなどがあることをじゅうぶんに理解し、あくまでも自己責任の範囲で持ち帰ることが可能です。 店側としても、客側が自己責任で持ち帰った場合でもあっても、一切責任がないとは言い切れないのが現状です。トラブルにならないよう、以下のポイントに気をつけて食中毒を予防しましょう。 ◆加熱調理されたものを選ぶ 例えばお刺身や半熟たまごなど、未加熱または加熱が不十分なものは避けましょう。お店で加熱されていて、帰宅後にも再加熱して食べられるものを選び、中心までじゅうぶんに熱を加えてから食べると安心です。 ◆衛生に気をつけて料理を詰める 自ら料理を詰めるときは、まずは手を洗い、未使用の割り箸などを使って清潔な容器に入れましょう。また、水分をできるだけ切ることや、冷ましやすいように浅い容器に小分けすることもポイントです。 ◆持ち帰ったものを暖かいところに置かない 持ち帰ったものを暖かいところに放置しないようにしましょう。暖かい場所に置いて放置していると、菌の増殖が進み、食中毒のリスクが高まります。 ◆まっすぐ家に帰って早めに食べる 時間がたつと、それだけ菌が増殖し食中毒のリスクが高まります。持ち帰りをするときは、寄り道せずまっすぐ家に帰り、帰宅後もできるだけ早めに食べましょう。 ◆異変があれば食べるのをやめる 気をつけて持ち帰ったとしても、悪くなっている可能性はゼロではありません。味や匂いが少しでもおかしいと思ったら、食べずに捨てましょう。
食品ロス削減のために工夫しよう
食べ残しを持ち帰ることは法律で禁止されていません。食品ロス削減にもつながりますし、多少なりとも食費の節約になるので、店が禁止していなければ、持ち帰ること自体は悪いことではありません。 しかし、持ち帰りによる食中毒などのリスクがあることも事実です。食中毒を予防するポイントを意識して、自己責任の範囲で持ち帰るようにしましょう。そして何より、飲み会はもちろん家庭でも、食品ロスが発生しないような工夫を行っていきましょう。 出典 農林水産省 食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢 消費者庁・農林水産省・環境省 外食時のおいしく「食べ切り」ガイド 消費者庁 飲食店等における「食べ残し」対策に取り組むに当たっての留意事項について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部