障害者スポーツ・卓球バレー、7年ぶりに試合復活 福知山と舞鶴のチームが笑顔で交流
福知山市身体障害者団体連合会の卓球バレーチーム「がんばろう会」(塩見弘会長)が10日、京都府福知山市内記二丁目の市総合福祉会館で舞鶴市のチーム「ひまわり会」との交流試合をした。コロナ禍を経て7年ぶりの開催。参加者は台を囲んで白熱する試合を楽しみ、声を上げながら競技を通じて親睦を深めた。 卓球バレーは、1チーム6人でいす(車いす可)に座って卓球台を囲み、小さな金属の重りを入れて転がりやすくしたピンポン玉を、7センチ×30センチの板状のラケットを使って打ち合う。バレーボールのように相手コートに3打以内で打ち返すルールで、障害者スポーツとして日本で誕生し、生涯スポーツとして国内外に普及している。 がんばろう会は40年ほど前に発足し、2008年から舞鶴市障害者卓球バレー同好会・ひまわり会との交流試合を始めた。以降は両市で交互に開催していたが、コロナ禍の影響で中止が続き、久しぶりの再会となった。
台を囲んで、みんなが笑顔に
交流試合には約40人が参加。両団体に加え、途中から観音寺地区のチームも加わり全6チームでリーグ戦をした。 試合が始まると、ピンポン玉が両コートを高速で行き来し、白熱した試合が展開された。長いラリーが続いた末に得点が入ると、チームみんなでハイタッチするなどして喜び合った。 失点しても「気にせえへんと次、次」「次の1点を取ろう」などと前向きな声が聞かれたほか、接戦の試合の決着がつくとチームに関係なく全員で拍手して互いをたたえ合った。 塩見会長(83)は「久しぶりにお会いする方もいて、競技はもちろんですが、昼食の時間などで交流できて良い時間となりました。来年以降も可能な限り継続していけたら」と話し、「開催にあたっては福知山市や社会福祉協議会の職員さんの協力を得て実現できました。ありがたかった」と感謝の思いも口にしていた。