神戸－京都　後半、神戸・佐々木がこぼれ球に反応して勝ち越し点を決める＝ノエビアスタジアム神戸（撮影・中西幸大）

　サッカーの天皇杯全日本選手権準決勝でヴィッセル神戸は２７日、ノエビアスタジアム神戸（神戸市兵庫区）で京都サンガＦＣと対戦し、２－１で勝って５大会ぶりの決勝進出を決めた。もう１試合は、ガンバ大阪が延長の末、３－２で横浜Ｆ・マリノスを破り、４大会ぶりに決勝進出。神戸とＧ大阪による決勝は１１月２３日、東京・国立競技場である。 【写真】神戸－京都　前半、神戸・宮代が頭で先制点を決める 　「天皇杯男」が、またも輝きを放った。神戸の佐々木が先制弾をアシストし、後半には自らＰＫを得て勝ち越しゴール。天皇杯４戦連続得点で、決勝への切符をつかみ取った。 　まずは前半１８分、佐々木が鋭く正確な右クロスを上げ、ゴール前の宮代が頭で合わせて先制。１－１の後半には、佐々木が後ろからのファウルを受けてＰＫを奪取。１０分、自ら左に蹴って１度はセーブされるも、目の前にはじかれた球を倒れながら右へ流し込んだ。 　「今季終盤に調子が上がってきた」と佐々木。選手層に厚みが増した今季、リーグ戦の先発機会は減ったが、「チームの総力戦。一丸となって勝つ」と決意を込めたカップ戦で結果を残した。 　神戸は直近のリーグ戦から先発５人を入れ替えた。序盤から球際で上回って攻め込み、先制に成功した。京都の素早い攻撃からマルコトゥーリオに流し込まれて追い付かれたが、後半に勝ち越し。その後、大迫と武藤を投入し、「攻撃は最大の防御」とばかりに、前線からの圧力で上回り、敵陣で攻める時間帯を増やした。後半追加タイムには、ゴール前のピンチで武藤ら全員が体を張って守り切った。 　神戸は２回戦でＪ３カターレ富山、３回戦でＪ２徳島ヴォルティス、４回戦でＪ１柏レイソルに勝利。準々決勝ではＪ１鹿島アントラーズを破り、５大会ぶり準決勝まで駒を進めていた。