エムポックスは制御されていない、アフリカCDCが警告
【AFP=時事】アフリカ連合(AU)の保健機関は10月31日、エムポックス(サル痘)の発生が依然として制御されていないと警告し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)よりも「さらに深刻な」パンデミックを避けるための支援の必要性を訴えた。 【写真】コンゴ民主共和国で行われるエムポックスワクチンの集団接種 アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)によると、アフリカでは1100人以上がエムポックスで死亡しており、1月以降、約4万8000件の症例が報告されている。 いくつかの国では依然として感染者が増加しており、アフリカは大規模な感染拡大を抑えるのに苦慮している。 「状況はまだ制御されていない。全体的に見て、まだ増加傾向にある」と、同センターの幹部ンガシ・ンゴンゴ氏はオンラインで説明した。 これまでに、アフリカの19か国でエムポックスの感染が報告されており、特にウガンダでは今週、同国初の死亡例が報告され、状況が特に懸念されている。 一方で、アフリカ疾病対策センターは感染拡大を抑えるための資金が不足していると訴えている。 「必要なのは継続的な政治的および財政的な支援だ」とンゴンゴ氏は述べ、エムポックスが新型コロナウイルス感染症よりもはるかに深刻なパンデミックになるのを防ぐために必要な措置だと説明した。 エムポックスは、感染した動物から人間にウイルスが伝染することによって引き起こされるが、密接な体の接触を通じて人から人へも伝染する。【翻訳編集】 AFPBB News