【ズッキーニ】「黄色」と「緑色」どんな違いがある?栄養吸収を高める調理のポイントを栄養士が解説
ズッキーニは、一見きゅうりに似ていますが、実は未熟果の状態で収穫するかぼちゃの仲間。 ズッキーニには黄色と緑色がありますが、どんな違いがあるのでしょうか。ズッキーニのもつ特徴を活かして魅力を最大限に味わいましょう! <写真>【ズッキーニ】「黄色」と「緑色」どんな違いがある?栄養吸収を高める調理のポイントを栄養士が解説 ■ズッキーニの食べごろは? どんなズッキーニを選ぶ? ズッキーニは大きければよいわけではなく、大きくなりすぎると皮や果肉がかたくなり、味もぼやけてくるため、長さ20~25cmが食べごろとされています。そして、表面につやがあり、太さが均一のものがおいしいズッキーニのしるしです。 冷蔵庫で1週間程度保存できますが、乾燥と低温に弱いため、長く冷やしすぎると味もおちやすくなるため、早めに使い切るか、スライスして塩もみし、冷凍庫へ。 ■色による違いはある? 緑色のズッキーニが完熟しても黄色くなりますが、お店で見かける皮が黄色いタイプのズッキーニは、もともと黄色い色をした品種です。黄色のズッキーニは皮や種も柔らかく、味は淡白で青臭みがないという特徴があります。 一方、緑色の品種は、じっくりと加熱するとコクが増してねっとりとした食感になります。黄色は生、緑色は加熱して食べられることが多いですが、お好みや気分に合わせて食べ方を選んでみるのもおすすめですよ。黄色と緑色の両方を使うと色のコントラストの美しさを楽しむことができます。 ■栄養素を高めるおすすめの食べ方は? ズッキーニは、かぼちゃより糖質が少なくエネルギーは控えめ。また、かぼちゃよりは少なめですが、β-カロテンやビタミンCを多く含んでいます。 β-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が高まるため、炒め物やオリーブオイルを使ったドレッシングとともにサラダなどに。 煮込み料理にする場合でも、一度炒めてから煮込むことで、ビタミンCの流出をおさえることができますよ。オリーブオイルやバターでじっくりと炒めると、ズッキーニ特有の甘みやコクが増してよりおいしくいただけます。 サラダや酢の物、和え物などにすると、独特のしっとりとした歯ごたえを味わうこともできます。青色ズッキーニなど皮がかたい場合は皮をむいて使います。 ズッキーニの本場イタリアでは、花の中にチーズやひき肉をつめて食べる「花ズッキーニ」もあり、日本ではあまり出回りませんが、家庭菜園をしている場合はぜひ味わってみたいですね。 参照: 「やさい」幻冬舎 「色の野菜の栄養事典」 X-Knowledge 「日本の食材図鑑」 新星出版社 「野菜の収穫・保存・料理」 西東社 ライター/大槻万須美 管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)