子どもが山に宝探しへ行った時寛永通宝を拾いました。子どもがいらないというので処分しようと思うのですがこれって売れますか?
寛永通宝は、江戸時代から流通していた歴史を持ち、保存状態や種類によっては高い価値がつくケースもあります。たとえ使う予定がないとしても、売却すれば意外な収入を得られる可能性があるのです。寛永通宝を持っている方は、ただの古銭ではなく、プレミア価値の高い骨董品かもしれないと考えるでしょう。 そこで本記事では、高価買取が期待できる寛永通宝の種類について紹介し、売る際のポイントと注意点を解説します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
寛永通宝とは
寛永通宝は江戸時代に広く流通していた代表的な銭貨で、1626年(寛永3年)に発行されました。一般的には「寛永銭」とも呼ばれ、表面には「寛永通宝」の4文字が刻まれているのが特徴です。明治期まで流通が続き、約300年にわたって人々の生活に根付いた銭貨として親しまれてきました。 寛永通宝には「一文銭」と「四文銭」という2種類が存在し、それぞれの価値は江戸時代当時で約37.5円と150円に相当しました。 現代では古銭としての価値が評価され、コレクターの間で取引されることも多く、中には希少性や保存状態によって高額になるものもあります。一部の寛永通宝には数十万円のプレミアがつくこともあり、状態や発行時期に応じて価値が異なるのが特徴です。
高価買取が期待できる寛永通宝の種類
寛永通宝にはいくつかの種類があり、その中には特に希少価値が高く、高額な買取価格が期待できるものも存在します。種類ごとの特徴やデザインの違いが収集家にとって魅力で、保存状態や流通の少なさによっては驚くような価格がつくケースも少なくありません。ここからは、高価買取が期待できる寛永通宝を紹介します。 ■島屋文 島屋文は寛永通宝の中でも特に希少な種類で、裏側に「文」の字が刻まれた文銭(ぶんせん)です。表側にある「通」の字が独特で、カタカナの「ユ」のように見えることや、文字が大きく彫りが深いことが特徴です。 かつては珍しい種類であったものの、近年は古銭市場の活性化により見かける機会も増えました。島屋文は高い買取価格が期待できる種類の一つですが、変形や欠損がある場合は価値が下がる可能性もあります。 ■二水永 二水永は初期の寛永通宝で、1626年に水戸の富商によって作られました。表面に「二」と「水」を組み合わせたような独特な「永」の字が特徴で、背面には鋳造年を示す「三」の字が刻まれています。発行当初は幕府から公認されていなかったことから、流通が限られており、その希少性からコレクターの間で高額で取引されるケースが多い種類です。