女子フィギュア平昌五輪代表争い宮原が一歩抜け2枠目混沌。真凜の逆転は?
GPファイナルのショートでは宮原、樋口共にノーミスの演技。だが、宮原は、今季のSPで初めて3回転ルッツ―3回転トゥーループのコンビネーションに成功、スピン、ステップのすべてにレベル4がつき、プラグラムコンポーネンツ(演技構成点)は、35.22点で3位だった。 一方の樋口は、3回転フリップにエッジエラーがつき、0.3点のマイナスとなり、スピン、ステップは同じくレベル4だったが、プログラムコンポーネンツは、34.18点で宮原と小差がついた。 中庭氏は、この差が全日本で2連覇している宮原の経験であり強みだという。 フリーで宮原は、3回転ルッツ-3回転トゥーループのコンビネーションで回転不足と両足着氷のミスを犯して、続く3回転フリップも回転不足となった。だが、演技構成点では、5項目中、スケーティング技術、振り付け・構成、曲の解釈の3つが9点台の高評価を受けた。5位に終わったが、3位のケイトリン・オズモンド(カナダ)にわずか1.67点届かなかっただけで実績も含め代表争いからは抜け出したと考えていいだろう。 では、残り1枠はどうなるのだろうか。 「現状ではGPファイナルに出場した樋口さんが先頭に立っていると思います。シーズンベストは樋口さんの217.63です。GPファイナルのフリーでは、やはりプレッシャーと、練習でもうまく調整できていなかったという不安がジャンプの大きなミスにつながってしまいました。パンクしないようにと考えすぎて本来持つ思い切りが見えませんでした。今季のベストスコアを見ると、樋口さん、宮原さんに続くのが、坂本さんがスケートアメリカで出した210.59です。GPファイナルの次点でもあった坂本さんに加え、GPシリーズで安定感を見せた三原さん、演技力は抜群の本田さんの4人で2つ目の枠を争うことになるのではないでしょうか」 宮原が一歩リード。残り1枠を樋口、坂本、三原、本田の順で争うというのが中庭氏の展望だ。