男性は「平均39,081円」サラリーマンのお小遣い事情…物価高でも「前年比減少」の世知辛い現実
「お小遣い、減らしていい?」の絶望の一言…。サラリーマンのお小遣い事情。実態はどのようになっているのだろうか? 『2024年サラリーマンお小遣い調査』の結果などとともにみていこう。 日本の部長・課長・係長の平均給与【年齢別・学歴別・企業規模別】
サラリーマン「お小遣いアップ」の意外な裏側
『2024年サラリーマンお小遣い調査』(新生銀行グループ)によると、男性会社員の毎月のお小遣い額の平均は39,081円(前年比1,477円減)。年代別では20・40代では大幅に減少、50代では大幅に増加(37,911円→43,453円)と、年代間で違いがみられる結果となっている。 女性会社員の毎月のお小遣い額は34,921円(前年比80円減)。年代別では20代が最も高く、40,578円。男性会社員の20代とほぼ同水準となっている。 昨今の物価高に照らせばお小遣いアップが妥当とみられるが、男性会社員のうちお小遣い額が「アップした」と回答したのは8.9%。「ダウンした」と回答したのは10.4%となっている。 さて、男性会社員におけるお小遣いがアップした理由を見ていくと、「給料が上がったから」が56.3%で最も高く、「投資などを始めたから」19.6%、「副業をはじめたから」15.2%と続く。女性社員におけるお小遣いがアップした理由を見ていくと、「給料が上がったから」が64.5%、「副業をはじめたから」16.1%。 ここで気になるのは男性会社員お小遣いアップ理由の「投資などを始めたから」。実際、「サラリーマンが始める不動産投資」といった広告を目にしたことのある人もいるのではないだろうか? 年収●万円から始める▲投資 初心者でも安心! 利回り■%!元本保証付き …投資に興味を持った人は、多かれ少なかれ上記のような文言を見たことがあるだろう。「定年まで勤め上げ」の文化が廃れつつあり、副業ブームも加速する今、投資への関心・意欲は日本全体で高まっている。
加熱する投資ブーム「サラリーマン向け」が増える恐怖
需要あるところに、怪しい供給あり。最近では「腕時計シェアリングサービス」を展開していた会社「トケマッチ」が突然解散を発表し、「預けていた高級時計が返ってこない」と被害を訴える人が相次いだ。 また、2020年にも高級車カーシェアリングが問題となったことを覚えているだろうか。 詳細は割愛するが、カーシェアリング会社「SKY CAR SHARE(スカイカーシェア )」はメルセデス・ベンツなどの中古高級車への出資者を募っていた。同社がカーシェアリングを以て運用し、投資家に還元するというスキームで運営していたのだが、融資を受け契約していたのは、月収20万円~30万円のサラリーマンも多かったという。同社が破産申請をしたことによってこの投資が世の明るみになったわけだ。 巷のコメントには「なんでこんなものに騙されるのか、意味が分からない」「自分で運転もしないのになんで高級車を買うんだ」といった意見が散見されていた。実際、そう思う人も多いことだろう。しかし、「自分は騙されない」と考える方、「ちょっと気になる…」と考える方。どちらも注意してほしい。
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