【陸上】女子100mH世界記録保持者・アムサンのドーピング違反は認めず スポーツ仲介裁判所が決定
アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は6月29日、ドーピング違反に関する係争中の事案3件についてスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を受けたことを発表した。 エリヨン・ナイトンの暫定資格停止処分が解除 ドーピング検査陽性反応も「過失なし」で五輪選考会出場へ 女子100mハードル世界記録保持者でオレゴン世界選手権金メダルのT.アムサン(ナイジェリア)と女子3000m障害のオレゴン世界選手権金メダルのN.ジェルト(カザフスタン)についてCASは世界陸連の上訴を棄却した。 両者にはドーピング違反により告発されていたが、違反はなかったとして一度は下されていた暫定資格停止処分が取り消しになっている。 世界陸連側はこれを不服として上訴していたが、CASにその主張は認められなかった。これにより、パリ五輪の標準記録突破している両者は正式に五輪出場できることが確定した。 また、CASは男子棒高跳で暫定資格停止処分中のT.ブラス・ダ・シルヴァ(ブラジル)への特例措置として6月27から30日のブラジル選手権の出場を認める決定を下した。リオ五輪金メダリストのダ・シルヴァは今年5月に禁止薬物の陽性によって処分を受けていたが、これに不服申し立てを行っていた。 ただ、ダ・シルヴァは大会に出場したものの、5m65とパリ五輪標準記録に届かず。ランキングでもパリ五輪への出場は絶望的な状況となっている。
月陸編集部