“見えないホームレス”とは?若者を“闇バイト”に走らせる貧困【報道1930】
■「車を持っていないとか生命保険に入っていないとか…」 『のわみ相談所』では“フードバンク”だけでなく、住むところがない生活困窮者に“シェルター”と称する一時的な住居を低料金で提供している。 食費・光熱費込みで月額2万5000円だ。 シェルターを利用して2か月半になるという27歳の男性に話を聞いた。現在、生活保護申請中だという。 シェルター住まいの男性(27) 「あと2か月くらいで貯金は尽きちゃう。多分、実際(生活保護の)決定が下されるまで2週間くらい経つんですけど、その間に色々調査が入って…車を持っていないとか生命保険に入っていないとか…そういうことが調査されるんですけど…。他の人の話聞いてたら生活保護が下りなかったっていう人、結構たくさんいるようなので、すごく不安…」 相談所では現在、市内29か所にシェルターを設け、約80人を受け入れている。 因みに『のわみ相談所』の運営費は年間約3000万円。 そのうち4割は助成金と寄付だというが残る6割は代表が営むリサイクル業、便利屋等の収入、つまり私財を投じている。 その代表と中継を結び、改めて話を聞いた…。 ■「憲法は“きれいな虹”だけど、“何とかしてください”って相談に行くと“虹が消えちゃう”」 代表が言う、今増えている“見えないホームレス”とは… 『のわみ相談所』三輪憲功 代表 「家があっても居場所がない人がものすごく増えてきている。DVの問題で本当の居場所がない…。車で移動しながら(暮らす)カーホームレスの人も見つけることが非常に難しい。それからネットカフェとか…。そういうところで生活してる人、友人宅を転々としている人。そういう色んな形で(政府が把握できないために生活困窮者の数の入らない)広い意味で“ホーム”が“ない”という方(=見えないホームレス)が非常に増えている」 取材時に「生活保護では生活できない」と訴えていた三輪代表に、政治に訴えたいことを問うた。