「1日20回以上」笑顔になっている? 誰でもできる「成功の秘訣」
お金もかからず、特殊な技術も必要なく、講習で学ぶ必要もない。生まれた時からずっとしてきたことで、私たちの成功、人間関係、そして幸福にまで大きな影響を及ぼすものがある。何だかわかるだろうか? それは、笑うことだ。 笑うという行為は、誰もが日常的に行っており、とてもパワフルな力を持つが、往々にして過小評価されている。歯科サービスを提供するDental Associates of Florida(デンタル・アソシエーツ・オブ・フロリダ)によると、成人が笑顔になる回数は1日平均20回だ。 笑顔というのは単純な表情に思えるが、実は、健康やウェルビーイング、他人に与える印象に多大な影響を及ぼす。元サッカー選手デビッド・ベッカムの妻でデザイナーのビクトリア・ベッカム、作家のフラン・レボウィッツ、デザイナーのカール・ラガーフェルドらのように笑顔をみせないことで有名な人々でもないかぎり、笑顔の回数を増やすのを検討すべきだ。そうするだけの価値はある。 ■笑顔が健康に良い理由 「笑顔は単なる表情ではない。ちょっとしたウェルネス効果がある」と、ウェルネス専門家のジョーダン・フリードマンは話す。「笑顔になると、脳からドーパミンやセロトニンとともにエンドルフィンが分泌される。これらは『幸せホルモン』として知られる神経伝達物質で、気分を高め、ストレスを軽減し、健康状態を改善することさえある」 ルイジアナ州の医療機関、ウェストジェファーソン・メディカルセンターが紹介している研究でも、笑顔になると心拍数が低下し、ストレスからの回復が早まることが明らかになっている。また、免疫系を強化し、血圧を下げ、寿命を延ばすことにもつながるという。 笑顔は、いつでもどこでも手軽に利用できる「天然の元気の素」だ。本人の気分を良くするだけでなく、人間関係を向上させ、自信を高め、自らを有能に見せる効果もある。 ■笑顔は、パーソナルブランドの構築に役立つ 職場で笑顔をみせる人は、近づきやすく話しやすい印象を与え、自信のある雰囲気を醸し出す。デジタルファーストの世界では、最初の出会いがオンラインを介してということも多い。自分のプロフィールに笑顔の写真を並べておけば、温かくフレンドリーな人柄を表せる。 また、バーチャル会議で笑顔をみせれば、デジタルと実世界の距離が縮まり、人々があなたとより深くつながる手助けとなる。