小池都知事定例会見12月2日(全文1)横浜市からの文書は昨日見た
東京五輪見直し案関連について
NHK:今月から幹事のNHKのカサマツです。よろしくお願いいたします。幹事社から3点、質問します。今週のオリンピックの4者協議についてです。この会議、当初は一部が非公開となる予定でしたけれども、小池知事の判断で全体的に公開となりました。非公開が公開となったということでは透明化が図られたと思うんですけれども、一方で知事が冒頭で結論を述べられたということで、結論に至るまでの議論の経過というのが見えにくかったのではないかという見方もあります。議論の経過を全て見せた上で結論に導くという意味での透明化が必ずしも十分ではなかったんじゃないかなということについては、どのようにお考えでしょうか。 小池:それが1つ目ですね。 NHK:はい。 小池:2つ目は。 NHK:はい。2つ目は、4者協議の議論の関係なんですけれども、バレーボールの会場については今月の下旬まで見送りになりました。今、横浜アリーナについても精査が進められているということですけれども、先日、横浜市のほうから、アリーナ周辺の土地の交渉は都や組織委員会で行ってほしいですとか、競技団体の意向を重視してほしいといった文書が届いたということです。この横浜市の意向について小池知事として、どのように受け止められているかというのが2点目です。 小池:3点目。 NHK:はい。これも見直しの議論に関係するんですけども、東京都以外に例えば神奈川ですとか、埼玉ですとか、ほかの自治体の会場を抱えていらっしゃる。で、そういった自治体から、この見直しの議論が続いていることで自分たちの自治体がどれだけの費用を負担することになるのかということについて、当初は秋口ぐらいには判明しているという予定だったけれども、それが今も決まっていないということで懸念の声が出ているということです。それに対して小池知事の受け止めをお聞かせください。 小池:はい。それでは最初のご質問でございますけれども、先だっての4者協議、最初、全て公開をお願いいたしましたところ、途中から非公開部分も挟み、また、コーヒーブレークもあるということで、かなり長丁場になっておりました。今回の4者協議については主に論点は3つの会場をどうするかということであり、すでにIOCとして、IFとして、NFとして、そして組織委員会として、これまですでに予定をされていたところを、東京都はどう考えるのかということが、これがもう論点の最たるものでございましたので、そこで議論をするというよりは、東京都がどう考えるのかということを最初に出さないと、議論の結果として東京はどう考えますというよりは、東京都としてどう考えるからこういう議論をという話ならば、それは、そこが論点だったと、このように理解をしております。ですから、そこで議論をすることが目的ではなくて、結論を出すということが目的でありますので、まず東京都としての考え方を述べたということでございます。 ということで、そこでもう東京都としての話をさせていただいたことによってIOCが準備をされておられました、各会場の評価ということは、それは客観的なことはありがたいことでありますけれども、すでに東京都としての考え方を述べたという時点で、それはIOCのご意見を伺うという意味になってしまうということで、IOCのご判断でそのあとのIOCからの報告ということはなくなったというふうに理解をいたしております。 よって、今回全て公開されて、その議論が、そのあとの費用のことについても議論が全て公開の場で行われたことは、私は良かったのではないかと思っておりますし、ただただ長く時間をかければいいものではございません。そういった意味で今回、コーツ委員長が議長役をなさいましたので、その点を私はお願いをし、かつ東京は結論を述べますからと申し上げたところ、分かったという話でございました。 2番目の、残念ながら今回3つの会場のうち2つについては結論を出させていただいた、東京都としての結論を出させていただき、ご了承いただいたわけでございますが、残った横浜アリーナか有明アリーナかという話につきまして、これまでも横浜市のほうにご協力をお願いしてきたところでございます。そしてそれについて25日の時点で東京都のほうに文書が届いていたということでございますが、私自身がそれを目にいたしましたのは昨日の話でございます。この点についてはちゃんと私のほうに情報を上げるようにということを先ほど局のほうに通達をしたところ、指示をしたところでございます。もっとも、こういうのはあまり外にお話しするような類いの話ではないかと思いますけれども、しかしそういう事実でございましたので、あえてここで触れさせていただきます。 それからバレーについてはあの文書のとおり、それぞれまとまってということであるならば横浜は応じますという、そのような読み方を私どもはいたしておりまして、そして林市長と私はもう長年の友人でございます。ゴルフ友達でございますが、非常にビジネスにも通じて、とても明快な市長で、私はとても尊敬しているところでございます。市長もいろいろお立場がある中で、こうやってご協力いただいていることに私どもは心から感謝を申し上げたいと、このように思っております。よって、この横浜アリーナに関しましては、都と横浜市でお互いの窓口を定めまして、引き続き情報交換、そして競技会場としての課題の整理は進めてまいります。 一方で有明アリーナでございますが、ご承知のように404億円、そしてまたそれがいろいろと削ることによって60億ほど減額できるというような見通しもございますけども、そのように整備費のさらなる縮減、それから収支計画の見直しを追究するというのは、これは進めてまいります。 また、一方で私はこれ何度か申し上げていて皆さんあまりお気付きになってないかもしれませんけれども、民間の活用であるとか、コンセッション方式についても、こちらのほうについても追究をしていきたいと思います。要は有明の地域にありまして、いろいろとスポーツ施設もあちこちにあったりもするわけでございますけれども、そういったことも総合的に考えていくということも含めて横浜、そして有明、これをできるだけ早い時期に、クリスマスというと皆さんもいろいろとね、日が迫ってくると年末も忙しい時期でございますし、特にIOCの皆さま方はクリスマスを12月の24日ではなくて、その1週間や10日ぐらい前からクリスマスホリデーに入ってしまいますので、その意味ではご迷惑を掛けないように努力をしていきたいと思っております。 よって最大の今、努力をし、そしてできるだけ早いうちに答えを出していき、そして常に申し上げております都民ファースト、そしてアスリートファースト、両方矛盾するではないかとおっしゃいますけれども、その総合的な判断、これを決めていきたいとこのように思っております。 3番目、東京以外のところの費用分担はどうなるのかということでございますけれども、これにつきましても今日もまた福島の話が出たり、埼玉にいく話とか多々ございますね。これについてはまさしく組織委員会や国等々としっかりと議論をして、答えを出すべきだと思います。ちょうどいずれの地方自治体におきましても議会が始まっているということから、それぞれの自治体の長の皆さま方も、それについては尋ねられていると思うんですね。ですから早くそれぞれの会場を決め、そしてどれぐらい費用が掛かるのか、その分担をどうするのか、これについては答えを出していく責任があると、このように思っておりますので、それこそ4者協議、除くIOCという形で決めていく必要があると思っております。以上3点よろしいでしょうか。 NHK:ありがとうございました。各社どうぞ。