<衆議院選>過去の都道府県別の投票率 最も低かったのは?
第47回衆議院選の投票が始まりました。ここで気になるのは投票率です。2003年以降の総選挙の投票率を都道府県別で比べてみました。 【図表】絶対安定多数は? 衆院選でカギとなる数字 2003年以降、衆議院選は計4回行われました。全体の投票率は、第1次小泉内閣時代の2003年が59.86%、「小泉郵政解散」の2005年が67.51%、民主党による政権交代が起きた2009年が69.28%、そして自民党が政権を奪還した前回の2012年が59.32%で戦後最低の投票率でした。
では投票率が高い都道府県と低い都道府県を見てみましょう。 前回の総選挙で投票率が最も高かったのは、島根県で65.74%でした。2位が山形県で64.86%、3位は山梨県で63.67%でした。一方、最も低かったのは高知県で53.89%。続いて、青森県の54.20%、栃木県の54.71%でした。2009年選挙と比べ、高知県が13.75%ポイント、青森県は14.32%ポイントも下がりました。 実は島根県は、2012年だけではなく、2003年以降の衆議院選ですべて投票率トップに輝いています。2009年は78.35%、2005年は75.81%、2003年は70.66%と安定して高い数字を維持。その他では山形県が2012年、2005年、2003年にトップ3位内に入ってきています。 一方、ワースト1位は選挙ごとに顔ぶれが変わっています。2009年は千葉県で64.87%、2005年は沖縄県で62.35%、2003年は埼玉県で53.98%でした。千葉、埼玉といった関東圏の県が入ったのは想像できますが、東京が入っていないのは少し意外かもしれません。 また、地方は投票率が高いイメージがありますが、ワースト1位経験のある沖縄県と高知県は、それぞれ2009年、2005年にもワーストランキング入りしています。 今回の総選挙は投票率が低くなるとの予測があります。前回の「戦後最低」を下回ってしまうのか。投票に足を運びつつ、注視しましょう。