「また災害に遭わないような工夫をやっていかないと…」記録的大雨による被害から2週間 復旧と同時に次の対策を進めながらの作業は難航
宮崎県内は10月に記録的大雨に見舞われ、2人が犠牲となった。県のまとめによると、野菜や飼料作物を育てる農地など合わせて132.5ヘクタールで被害が確認されている。復旧作業は簡単なものではなく、2週間が経過しても、終わりが見えない状況が続いていた。 横井農園 横井嘉次郎さん: この位置まで、当時水位が来たというのが残っているので、ここまで来たということです。 宮崎県門川町庵川でミニトマトを栽培する横井嘉次郎さん。 横井さんの農園は、10月22日の大雨で、全ての農業用ハウス(1ha)が浸水する被害を受けた。 ミニトマトは収獲時期を迎えていたが、水に浸かって出荷できなくなったものも多く、農業用ハウスの暖房設備なども含めると約8000万円の損失が出た。 横井農園 横井嘉次郎さん: 経済的な生活の問題や、雇用している方の生活の問題など、いっぱい考えないといけないことがあって大変な状況が続いている。 大雨被害から2週間が過ぎた11月上旬。従業員3人が水に流されて使えなくなった防草シートや釘の撤去を行っていた。 従業員: 現実じゃないみたい。終わりが見えない作業で大変ですね。これからも。 横井農園 横井嘉次郎さん: あまり意味がないじゃないですか。片づけるのは、これやったらこれだけ生産できるよねというものではないので、これをみると気が滅入るので早く立派にしたい。 浸水被害は農園の周辺の広い範囲に及んでいて、横井さんが所有する田んぼに土砂が流れ込んだほか、近くの農道が一部崩落しコンクリート製の用水路が壊れるなど、復旧のめどは立っていない。 横井農園 横井嘉次郎さん: また災害に遭わないような工夫をやっていかないと、またやられたらそれこそ大変。同時に考えながら今後もやっていくのが大事かなと。 宮崎県によると、10月22日の記録的大雨で、宮崎県内では野菜や飼料作物を育てる農地など合わせて132.5ヘクタールで被害が確認されている。 (テレビ宮崎)
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