【山口】下松市笠戸湾3人死亡の船舶事故 運輸安全委員会が事故調査
山口朝日放送
事故当時に釣りをしていた人は「暗くて、ロープなどは見えなかったと思う」と話しました。 下松市笠戸湾で3人が死亡した船の衝突事故で、国の運輸安全委員会が調査に入りました。調査官は海上保安部の職員らから事故の情報を聞き取るということです。 【運輸安全委員会事務局広島事務所 本多功朋調査官】 「2隻が関与している事故なので、関係者からの情報収集を行ったうえで分析をしていく必要があると思う。今の時点で原因に対しての想定は立てていない状況。」 17日午前5時半すぎ、下松市笠戸島沖で釣りに向かうプレジャーボートと台船を引いていたタグボートが絡む事故が起きました。事故後の捜査で、台船とタグボートをつなぐ50mのロープに衝突痕とみられる傷があることがわかりました。さらに徳山海上保安部は19日、台船の前側やプレジャーボートの船底に傷があったと発表しました。また生存者の話から、プレジャーボートは所有者で死亡した男性が運転していたということです。 タグボートには傷がなく、台船かロープにプレジャーボートが衝突したとみています。この事故でプレジャーボートは沈没し、乗っていた4人のうち男女3人が死亡しました。 事故当時に笠戸湾で船釣りをしていた男性は、波は穏やかだったが暗かったと話しました。 【釣り人の男性】「ロープなんか見えない。50mもロープを引っ張っているのなら途中に電気をつけて”引っ張っていますよ”という何かがないと、午後5時過ぎだったらわからないと思う。」 徳山海上保安部は、タグボートとプレジャーボートを業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで捜査しています。