戦時下の若者を描いた舞台『遺音』 伊藤萌々香、潮見洸太ら所属事務所モンスターファームが主催【コメント有】
9日から東京・下北沢「劇」小劇場で上演
芸能事務所・モンスターファームが主催する初の舞台『遺音』が9日から東京・下北沢「劇」小劇場で上演される。ダンス&ボーカルグループで活躍した伊藤萌々香ら所属する俳優陣がステージに立つ。 【写真】ダンス&ボーカルグループで活躍した伊藤萌々香らがズラリ…舞台『遺音』の稽古風景 同作は、戦時下の日本を舞台に特攻に備える若者たちを描いている。明日がどうなるかも分からぬ日々の中で過ごす若者たちの日常とともに、命の大切さを伝える作品となった。 出演するのは伊藤のほか、阿部大地、新里宏太、高士幸也、潮見洸太、琉翔、倖聖郎、磯部佑香、東慧依の事務所所属の俳優陣。さらに、友情出演として冨田佳孝も出演する。また、演出は保母海里風氏、プロデューサーを平木秀明氏が務める。 このたび、同作に臨む出演者のコメントが到着した。 ――今作出演への思いをお聞かせください。 潮見「僕自身、命をテーマにした作品が初めてで、とても役の想いに対して自分の中で作っていく作業に時間をかけています。この作品を通して僕はさらに成長できると思いますので是非、たくさんの方に観ていただけたらと思っています」 新里「今回は事務所主催の舞台で一緒の事務所の所属タレントがたくさん出る中で、自分の経験値を伝えてく立場でもあるし、新たにたくさんの刺激をもらってより良い作品にしていきたいです!」 琉翔「演じるということから4年ほど離れていたのですが、新年一発目の今回の舞台が僕の人生において新たなスタートダッシュになるので、緊張とわくわくでいっぱいです」 ――事務所主催公演となります。雰囲気などはいかがですか。 伊藤「1~2回しかしか会ったことない子や初めましての子も多かったのですが、他の作品より全員と打ち解けるのが明らかに早かったです。同じ事務所の仲間だからなんですかね。あとは勝手ながらこのメンバーと芝居する機会がまたあると思っているので、次につなげるためにも良い作品を届けたいという気持ちが強いです」 東「作品を作り上げるという同じ目標と、各々の今後の目標や課題を全員が明確に持ちながら参加しているのが事務所主催公演ならではだなと思います。仲は良いけれど勿論馴れ合いは無く、しっかりとそれぞれが意見と意思を持ちながら作り上げられていく空間に刺激を受け、次第に心地良くなっていきました」 磯部「本当に家族と一緒につくっているような感覚です。私はいつも他作品に入る時すごく身構えるというか、自分を作り上げてから現場に入ってしまう性格なので、事務所の皆さんにはどれだけ側を作っても『今こう思ってるでしょ』とか『こう見せようとしてたでしょ』と見透かされるので、芝居となったら余計に気が抜けないです。私をよく知っている分悩んでいることにもすぐ気づいて声をかけてくださるので、本当にありがたい環境だなと実感しています」 ――戦時下の日本をテーマにした題材となりますが、どのような印象を持たれていますか。 阿部「当時の時代で起きていたことなので、現代にはない考え方だったり立場みたいなものを調べて想像していく作業がとても大事だと思いました。脚本をいただいて最初に読んだ時に泣いてしまったので、とてもすてきな脚本だと思います」 高士「戦時中のお話はSF作品と違い、実際に体験した方が大勢いらっしゃいます。その方々に失礼のないよう、しっかり台本と向き合わなければと身が引き締まりました」 潮見「いろんな発見が多かったです。当時の特攻にいった方の生活や環境は現代と違いががあり、役作りの前に歴史の勉強しました。なかなか普段の生活では学べないものがあり、苦戦した部分でもあります」 ――稽古をする中での印象的な出来事があれば、教えてください。 伊藤「愛美役の東慧依ちゃんが今回妹役なので、甘える感覚のためなのか1日1回女性キャスト2人に抱きついてくるんです。手を広げて近づいてくるのがかわいて癒やされてます」 琉翔「妹役の東慧依さんと初めて一緒に帰る時があって、人見知りすぎて駅まで無言だったことです。今は仲が良いので思い返すと印象的で面白い思い出です」 東「私は妹役という事もあり、みんな本当のお兄ちゃんお姉ちゃんのように、寄り添ったアドバイスをくれたりかわいがってくれてうれしかったです!」 ――この作品を通してどのような思いを届けたいですか。 新里「命の大切さ、生きる大切さ、生きるつらさ、人の生きる道を届けたいです」 阿部「少し前の時代にこのような事が実際に起きていて、僕らの今の考え方では想像もできないようなことがたくさんあった事実がありました。この作品を観に来ていただいた皆さまに僕らが必死に生きている姿を見てこれからの人生を大切に生きていこうと思っていただけたらうれしいです」 磯部「戦後80年を迎える2025年。戦争体験者が減り、戦争が『記憶』から『歴史』へと変化してきています。安心して眠れること、温かいご飯が食べられること、その全てが当たり前ではなく、この時代の上に今の日本があるということを再認識して欲しいです。そして、愛する存在と過ごす時間がどれだけ尊いものなのかを考えるきっかけになったらうれしいです」 高士「80年前に実際に日本で起こっていたことをテーマにしています。皆さまには、命の尊さを改めて再認識していただけますと幸いです」
ENCOUNT編集部