ピルが原因の脳血栓症を乗り越え、40歳で出産 “プリンセス・メグ”栗原恵さんが語る妊娠までの軌跡
産婦人科、脳外科、麻酔科が連携して妊娠をサポート
夫から最初に「おつきあいしたい」と言われたとき、私は「子どもを持つという幸せを望むのだったら、私ではないと思う」と伝えました。結婚願望がなかったし、彼は5歳年下なので、ほかの可能性もたくさんあると思っていました。それでも、彼は「結婚したい」と言ってくれて。 2024年に40歳という節目の年齢になり、妊活に真剣に向き合おうと思った矢先、今回の妊娠がわかりました。すごく不思議なご縁を感じましたね。ふたりともまずは喜びより、驚きのほうが強かったと思います。「本当に、本当にできたの?」っていう感じで。 私はもともと体の変化にかなり敏感なので、生理が遅れたときに、「もしかしたら授かっているかもしれない」とすぐに感じました。それで、婦人科で診てもらうと、心拍はまだ確認できないほどの週数でしたが、すごく小さな丸いものがエコーに映っていて。なので、実感が湧きづらかったのですが「なんかすごいことだな」と思いました。
妊娠がわかってからは産婦人科だけでなく、脳外科、麻酔科の3つをかけもちで診てもらっています。それぞれの病院の先生に連携を取ってもらっているので、すごく心強いですね。それに、脳血栓になったときにお世話になった水戸協同病院の担当医の先生も協力してくださって。不安はないのですが、できる最善のことをして出産を迎えたいと思っています。 ◇栗原恵(くりはら・めぐみ) 1984年7月31日、広島県佐伯郡能美町(現・江田島市)生まれ。両親の影響で小学4年生からバレーボールを始め、中学2年生で兵庫県姫路市の中学校へバレー留学。強豪校・三田尻女子高校(現・誠英高校)在学中、全日本代表に選ばれる。「プリンセス・メグ」として親しまれ、人気・実力を兼ね備えたエースとして活躍。2004年のアテネ五輪で5位、2008年の北京五輪で5位に入賞し、日本バレー界に貢献した。2019年の引退後は解説者、スポーツコメンテーターとして活動中。
Hint-Pot編集部・砂坂美紀