国会議員ではないのに国会本会議場にいた与党・韓東勲前代表、戒厳令違反・建造物侵入等の疑いで金竜顕前国防相に告発される
「12・3非常戒厳令事態」をめぐり内乱容疑で逮捕・起訴された金竜顕(キム・ヨンヒョン)元韓国国防部(省に相当)長官の弁護団は29日、野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表や与党・国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)元代表らを戒厳法違反で告発すると明らかにした。 【写真】非常戒厳が宣言された直後に国会本会議場に入って待機する韓東勲代表
金竜顕元長官の弁護人を務めるイ・ハソン弁護士とユ・スンス弁護士は同日メディアに文書を送付し、「李在明代表、韓東勲元代表、共に民主党の朴柱民(パク・チュミン)議員を30日付で戒厳令違反と建造物侵入などの容疑で大検察庁に告発する」と伝えた。 弁護団は「被告発人の韓東勲は国会議員でないにもかかわらず、非常戒厳令宣布後に国会本会議場に入り、政党関係者らと活動した」「(韓東勲元代表が)戒厳布告令で禁じられた政党の政治活動を行った事実を確認した」と主張した。 弁護団はさらに「被告発人の韓東勲を国会議事堂に入らせる手口で政治活動を行わせるよう共謀した被告発人ら(李在明代表、朴柱民議員)も戒厳布告令第1号第1条に違反した」と指摘した。 朴柱民議員は韓東勲元代表が本会議場に入れるよう案内し、李在明代表は韓東勲元代表と握手し戒厳令宣布について意見を交わすなどの政治活動を行ったというのだ。戒厳令当時、朴安洙(パク・アンス)元陸軍参謀総長が発令した布告令第1号第1条は政党関係者の政治活動を禁じており、また国会議員ではない者は国会法第151条により国会本会議場への立入りが制限されるというのが弁護団の主張だ。 金竜顕元長官は27日、内乱重要任務従事と職権乱用権利抗議妨害容疑で検察の非常戒厳特殊捜査本部(本部長、 朴世鉉〈パク・セヒョン〉)により逮捕・起訴された。金竜顕元長官は12・3非常戒厳令事件で最初に起訴された人物だ。 イ・ソンモク記者