兵庫県知事を「擁護はしていない」維新馬場伸幸代表、候補者めぐる身体検査の在り方問われ陳謝
日本維新の会の馬場伸幸代表は12日、衆院選(15日公示、27日投開票)に向けて東京都内の日本記者クラブで行われた7党党首による討論会で、2021年の兵庫県知事選で自民党とともに推薦した斎藤元彦前知事(46)がパワハラなどの疑惑告発文書問題をめぐり失職した問題について問われ、言及した。 斎藤氏は兵庫県議会による不信任決議を受けて9月30日に失職し、10月31日告示の県知事選(11月17日投開票)に、再選を目指して立候補する考えを示している。 馬場氏は、斎藤氏について「わが党は擁護しているわけでも何でもない」とした上で、今回の斎藤氏の件を念頭に「斎藤知事は事実としてどういう言動をされたのかつまびらかになる前に、議会や一部報道で既成事実化がどんどんされていった」との認識を示した上で「我々は、彼が何を言ったのか、やったのか、事実として明らかにすべきということを本人にも何度もアドバイスした」と述べた。 「それで第三者委員会の設置を決めたが、片方では県議会が百条委員会を設置するという、県の中でちぐはぐな対応になった。その結果、(斎藤氏が知事職を)辞めないということなので、わが党は不信任に賛成した」と述べた。 また、斎藤氏の問題を含めて同党の地方議員に不祥事が相次いでいるとの指摘を受け「身体検査」がきちんと機能して行われているのか問われると「昨今のスキャンダルについてはみなさま方にご迷惑をおかけしている」と陳謝。「品定めなしに(候補者を)決めているのではないか」と厳しい指摘を受けると、馬場氏は「なかなか(従来のような)身体検査ができない世上になっている。面接者の方を、根掘り葉掘り調査することが事実上できない」と主張。「我々のふがいなさを反省し、これからの候補者の面接に生かしていきたい」とも口にした。