夏休みに人気路線への集中供給で…大韓航空、四半期最高の売り上げ
航空会社が夏休みシーズンと航空貨物需要拡大効果をしっかりと得た。大韓航空は四半期売り上げの最高記録を塗り替え、格安航空会社(LCC)のチェジュ航空も1四半期ぶりに黒字に戻った。 大韓航空は6日、7-9月期の売り上げが4兆2408億ウォン(約4680億円)を記録したと公示した。前年同期より9.8%増加した。大韓航空は4-6月期に売り上げ4兆237億ウォンを記録し、初めて四半期売り上げ4兆ウォンを超えたがその記録をまた更新した。 7-9月期の営業利益は6186億ウォンで、前年同期より18.9%増えた。ただ当期純利益は34.8%減少の2766億ウォンとなった。ドル高と利子費用増加の影響だ。分野別では旅客事業売り上げが2兆6173億ウォンで2%、貨物事業が1兆1198億ウォンで22%増えた。 大韓航空は「夏休み、秋夕(チュソク)連休など需要集中期間に旅客人気路線を中心にした弾力的供給と上位クラス乗客誘致により全路線で収益が高まった。伝統的な航空貨物閑散期にもかかわらず、中国発の電子商取引の持続成長が需要を牽引し好実績を達成できた」と説明した。 ◇チェジュ航空も再び黒字 一方、チェジュ航空は7-9月期に売り上げ4602億ウォン、営業利益395億ウォン、当期純利益431億ウォンとする業績を5日に明らかにした。売り上げは前年同期より5.3%増加し、7-9月期としては過去最大となった。営業利益は11%減ったが、当期純利益は59.1%増えた。 2022年10-12月期から今年1-3月期まで6四半期連続黒字だったチェジュ航空は4-6月期に赤字に転落してから1四半期で黒字転換に成功した。チェジュ航空は「中短距離路線での堅固なシェアと弾力的な路線運営で繁忙期の旅行需要を吸収した」と説明した。 航空会社は10-12月期も業績好調を期待する。11月29日のブラックフライデーによる海外個人輸入消費増加で貨物が増え、中国政府が8日から来年12月31日まで一時的にノービザ措置を施行し観光客増加の可能性があるためだ。 大韓航空は冬季に需要集中が予想される東南アジア路線を中心に供給を増やし、有料座席や機内Wi-Fiなどで収益源多角化を積極的に模索する方針だ。チェジュ航空は新規就航と釜山(プサン)など地方発の国際線を増やすなど路線構成を多角化し、ホテル、IT、地上操業など事業多角化に集中する計画だ。