能登町で見つかった遺体、大雨で行方不明の女性と判明…遺族「土砂の中でつらかっただろう」
石川県能登町で24日に土砂の中から見つかった遺体について、9月下旬の記録的な大雨で行方不明になっていた同県輪島市町野町の中山美紀さん(当時31歳)と判明した。中山さんの家族などによると、県警珠洲署で25日に遺体の身元確認が行われ、服装などの特徴が一致したという。県によると、大雨による死者は15人になった。 【図】一目でわかる…大雨の頻度が増えている
弟の真さん(28)は「土砂の中でつらかっただろうと思う。なかなか気持ちは切り替えられない」と声を落とした。祖父の勝さん(87)は「みなさんのおかげで見つかって安心している。これで成仏できると思う」と話した。
中山さんは9月21日に帰宅する途中に川に流されたとみられ、乗っていた車は能登町の山道で見つかった。警察や消防などは現場周辺や海岸などで大規模な捜索を続け、遺体は車が見つかった場所から約550メートル下流の川で、たまった土砂に埋もれた状態で発見された。