警察学校での授業をきっかけに虐待の記憶がよみがえり退職後には別人格“亮くん”と“ボウイ”の存在を認識 祖父母と兄殺害の罪で起訴された元警察官の裁判
家族会議の終了後に事件が…
そして2022年3月7日、被告は県外に住む次兄を呼び出し、両親を加えた4人が席に着いた。 ところが、いざ話を始めようと心が苦しくなり、フラッシュバックが起こると共に頭痛が被告を襲う。 それでも意を決して「父と長兄には警察へ行き然るべき罰を受けてほしい」「このままでは結婚もできない」と話すと再びフラッシュバックが起き、号泣してしまった。 このため、話し合いは自然と終わりを告げ、長兄が実家へ来る翌日に改めて家族会議を実施することが決まる。 翌8日、予定通り長兄も加えた5人が顔を合わせ、被告の現在の精神状態も踏まえて父と長兄は警察に行くことを約束。被告は警察を呼ぶために自室へと戻ったが、そこからの記憶は無いそうだ。 ふと気が付くと家の前の道路の真ん中に立っていることを認識した被告。 その時、父の叫び声が聞こえ、その手にはハンマーが握られていたため、自宅2階の居間へと逃げると母と次兄もそこにいた。 父が追って来たのは覚えているが、その先の記憶は再び途切れている。 次の瞬間、今度は1階に下りていて、そこで祖父母と長兄の3人が血を流して倒れているのを目の当たりにし、被告は「衝撃を受けた」と振り返る。 事件のあと、被告は警察から事情を聞かれたもののパニック状態にあり、さらに”ボウイ”から「3人を殺したのは父親だ。安心しろ」と言われたため、当初の取り調べでは「父が殺した」と話したという。 (テレビ静岡)
テレビ静岡
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