伊藤健太郎、米国進出に意欲「先輩方に自分も続きたい」 まずは「芝居力を極めてから」
11月に事務所を移籍…先輩俳優とはまだ出会えず
俳優の伊藤健太郎がこのほど、大阪市の関西テレビで行われた、主演するカンテレ×FODドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』(1月9日スタート。カンテレ・木曜24時25分※初回は0時40分/フジテレビ・木曜26時25分※初回は26時40分)の取材会に参加した。カンテレ・フジの木曜深夜に新設されるカンテレ×FODドラマ枠第1弾。 【写真】伊藤健太郎は漫画編集部で働く主人公を演じる “3人”が共演したシーンカット 夢をあきらめ、自分の気持ちと向き合うことから逃げている主人公が、性格が真逆の2人の女性と向き合い、前向きに変わっていく姿を描く群像劇。伊藤は、出版社の漫画編集部で働く主人公・高坂健斗を演じる。健斗がかつて心を開きかけた変わり者の年上派遣社員・鈴木(柿沼)みなみを愛希れいかが演じる。伊藤が演じる健斗が担当する売れっ子アイドル漫画家・深田ゆずを乃木坂46・弓木奈於が演じる。 伊藤は、人に心を開かない“かくれぼっち”という健斗と共通する点はほとんどないとした。作業を一緒にやった人から「ありがとう」と言われた際、「僕なら素直に受け止めるけど、健斗は26時ありがとうって言われてうれしい?”とか言う。セリフを言わせていただいたとき“ひねくれたヤツだな”と思った」と明かした。共感できない人物を演じる際の役作りについては「共感はできないけど、理解はできる」と告白。物語を読み込むと、“何でそうなったのか理解できる”といい、「そこをお芝居する上で、アプローチをするガソリンにさせていただいてる」とした。 11月に小栗旬が社長を務める『トライストーン・エンターテイメント』へ事務所を移籍してからの初主演作。撮影は「すごく楽しかった」というが、“苦労”も明かした。弓木と愛希ともにかなりの人見知りといい、「僕の方が10話しかけても1戻ってきたらいいぐらいで、最初は。だんだん心を開いてくれました」と述懐。2人への対応は違う難しさがあるといい、「弓木さんは“弓木ワールド”っていう世界がある。質問したことと違う答えが返って来る。愛希さんは愛希さんで心を開かないタイプ。ちょっと撮影期間が空いたときがあって、(そこで)リセットされちゃうタイプ」と明かしつつ、「2人ともすごく頑張ってお話ししてくれたなと思うんで。楽しい時間を過ごさせてもらった」と振り返った。 新事務所の小栗社長をはじめ、田中圭、綾野剛ら数多く在籍する先輩俳優との関係については「移籍してからバタバタでなかなかお会いする時間がそんなにできてなくて。これからいろいろと先輩方、社長もそうですけど、お話しできたらいいなと思っています」と明かした。 米国進出への夢も明かした。「このお仕事を始めさせていただくときに、本当はアメリカに行きたかったんですよ。アメリカに住みたくて、手続きをしてたんですけど、当時受けていたオーディションに合格させていただいたんで、そっちをあきらめたっていう」と打ち明けた。米行きへ動いていたのは14、15歳のころといい、米国のコメディーを見たのがきっかけだったという。 渡辺謙、真田広之ら活躍する日本人も出て来た。伊藤は「橋を先輩方が作ってくださってる。自分も続きたい」と思いを口にした。「(ハリウッドは)かっこいいですよね。海外の俳優さんがレッドカーペットで奥さんとかと手をつないでたらかっこいいなって思いますね」と話した。 機会があれば狙う。「結構、現実的に考えてます。ここの時期っていうのは決めてないですけど。行くって言って行けるものじゃないし。日本で地盤を固めるじゃないけど、しっかりした芝居力を極めてからと思ってます。今は目の前の仕事を頑張りたい」と力を込めた。
ENCOUNT編集部