<センバツ・夢へ続け!>仙台育英 選手紹介/1 /宮城
◇150キロの大台を目指す 伊藤樹投手(2年) チームの大黒柱。最速147キロの直球の球威に頼るのではなく、多彩な変化球も身につけ、コンビネーションで相手打者を抑える。 秋田県美郷町出身だが東北の強豪・仙台育英で甲子園に出場するため系列校の秀光中に進学。憧れのマウンドへの執念は人一倍だ。 冬場の練習でフォームを修正し、150キロの大台を目指す。「自分の投球でチームを勝たせたい」。夢は指導者としての日本一だが、その前に選手として頂点を目指す。 ◇接戦で冷静リードを 木村航大捕手(2年) 140キロ台の速球を武器にする投手陣をリードする。1年生の夏から背番号2をつけて甲子園デビュー。大舞台になれている仙台育英ナインの中でも、守備の要として期待されている。センバツでは「接戦になった時、守備で一番冷静な選手でありたい」と話す。 小学6年生の時、夏の甲子園で準優勝した仙台育英の試合を見て、その上を目指したいと思うようになった。冬場は打撃に力を入れており攻撃でも存在感を示すつもりだ。 ◇3年生の思い背負う 島貫丞主将(2年) 背番号15の控え内野手だった昨秋の県大会の時、けが人が相次ぐチームの穴を埋めるべく、控え選手に「レギュラーがいない時こそ、はい上がる好機」と鼓舞した。自身も東北大会で先発メンバーに抜てきされ、レギュラーの座を守り続けた。 試合展開に応じた判断力と対応力が持ち味の主将。選手宣誓を引き当てる強運の持ち主でもあり、「震災10年で戦えるのは運命的。昨春出られなかった3年生の思いも背負い日本一をとる」と誓う。=つづく