奄美の森にさえずり響く きょうから「愛鳥週間」
10日から野鳥の愛護を呼び掛ける「愛鳥週間」。鹿児島県奄美大島の森では繁殖期を迎えた野鳥の活動が活発になり、子育てに励む姿も見られた。リュウキュウアカショウビンやサンコウチョウなどの夏鳥も加わり、美しいハーモニーが森に響いている。 龍郷町の奄美自然観察の森では、国の天然記念物オーストンオオアカゲラが営巣中。つがいの雄と雌が忙しく木をたたいては餌を捕らえ、交代で巣穴に運んでいた。好天に恵まれて時折、ルリカケスやアカヒゲが水浴びする姿も見られた。 NPO法人奄美野鳥の会の永井弓子会長(49)は「野生動物との適切な距離を保って観察を楽しんで。この時期は落下したひなを見掛けることがあるが、その場合も拾わずにそっと見守ってほしい」と話した。
奄美の南海日日新聞