都内で暮らす40代独身女性の平均年収や貯蓄額、生活費はいくら?【2024年版】【月間ヒット記事】
<都内在住、40 代独身女性の支出額>
データを元に筆者作成 計算の通りであれば、毎月約8万円の黒字。すべて貯蓄にまわすなら年間で96万円になります。 貯蓄分からは、毎月の家計支出ではまかないきれない支出に使います。たとえば、エアコンや冷蔵庫などの大型家電などの購入資金や、旅行、資格試験のための勉強代などが考えられるでしょう。 このような短・中期の期間を見据えた支出の他に、長期の時間軸で考えて、老後のための貯蓄をしておく必要もあります。
将来への備えはお金と健康と人脈
FP協会の行った、「年代別比較 くらしとお金に関する調査2018」によると、人生100年時代を迎えるにあたって40代が不安を感じることは、 1.老後の生活設計(72.5%) 2.自身の健康(54.0%) 3.住まいにかかる費用、住まいのありかた(49.5%) 4.年金(43.5%) 5.親などの介護(41.5%) 6.家族の健康(41.0%) となっています(複数回答)。 大きく分けると、「老後の生活設計」、「住まい」、「健康」の3つが大きな心配のもとになっています。どれもが、お金の問題に直結しますが、老後の人生もいきいきと過ごすためには、資金が底をつくまでの資金寿命を延ばすことも大切です。資金寿命を延ばすためには、40代はどのようなことをすればよいと考えているのでしょうか。 資金寿命を延ばすためには、副業などで収入を増やしたり、健康に気をつけて医療費の支出を抑えたりすることも効果的ですが、40代が考える方法は、 1.現役で働く期間を延ばす(49.0%) 2.生活費の節約を心がける(35.0%) 3.若いうちから少しずつ資産形成に取り組む(31.0%) このようなことが必要だとの回答でした(複数回答)。 将来の老後のために、できるだけお金の準備をしておくことは重要ですが、お金を稼ぐためにも健康であることはとても大切です。しっかり働きつつ、医療費を抑えられるよう、健康には充分注意しておきたいですね。 また、何か困ったことが起きた時に、頼れる人脈を作っておきましょう。たとえば病気やケガで入院することになったら、入院手続きには保証人がいるとスムースです。また、手術をする時にはたいてい家族が待機しているように病院側から求められますが、独身で親が高齢、きょうだいにも頼めない、となると誰か信頼できる人に頼まなくてはなりません。お互いに頼れる間柄の人がいれば、いざという時にも心強いでしょう。 前出の2024年1月発表の東京都の世論調査によれば、40代女性の不安のトップは「家族の健康・病気」で66.7%(複数回答)。ついで「親などの介護」が65.5%、「自分の健康・病気」が62.5%、「老後の生活」が58.9%です。 将来を見据えた生活設計を立てて、お金、健康、人脈の準備を早めに始めることがよいのではないでしょうか。
タケイ啓子(ファイナンシャルプランナー)