楽天D1位・宗山塁、スペシャルドリンクで「45歳くらいまで現役をやっていきたい」
楽天が9日、楽天モバイルパーク宮城で新人合同自主トレを開始。ドラフト1位・宗山塁内野手(21)=明大=は、持久力を計測するシャトルランで105回(参加した8人中3位)を記録した。息の長い選手を目指して、糖質とアミノ酸を自ら調合した赤色のドリンクを愛飲しており「45歳くらいまで現役をやっていきたい」と大きな目標を掲げた。 額の汗を拭うと赤色のドリンクで喉を潤した。リフレッシュした宗山が、楽天の新人合同自主トレで恒例のシャトルランに挑戦。2019年の辰己(101回)を抜く105回を計測した。 「80(回)ぐらいから少しきつくなって、ペースを落とさないように気をつけた。目標は高く150(回)と言ったが、100回は超えられたのでよかった」 三木監督をはじめ、コーチ陣らが視察する中、次第に速まる音に合わせて20メートルの距離を繰り返し往復。ノックを受け、ティー打撃も行った。「何となくやるのではなく、一つ一つの動きを丁寧に。プレーの力感というか、力を抜いて1年間、戦っていかないといけない。そこまで力まないように意識しています」と振り返った。 明大2年冬。練習や疲労回復に必要な栄養素などの知識を得るため、専門書を読みあさった。試行錯誤を繰り返し〝赤い奴〟にたどり着いた。糖質とアミノ酸を自ら調合した飲料を大学2年の冬から毎日飲んでおり、この日も持参。選んだアミノ酸の粉末には野菜のビーツが大量に含まれ、糖質はバナナ味のため「何味かよく分からないけど」と苦笑いした。 屋外は雪が降り、杜の都は冷え込んだ。広島・三次市出身のルーキーは「自分の地元も、昨日から雪が降っています。かなり寒いところだったので、寒さに関して(の耐性)はまだ、そこまで衰えていません」と頼もしい一面をのぞかせた。 新人合同自主トレーニング初日を終えた。「それぞれの選手に、違った良さや特徴がある。自分は自分なりの良さを出して、あまり周りに流されずにやるべきことをやっていければ。45歳くらいまで現役をやっていきたい」。泰然自若とした宗山は沖縄・金武町での1軍キャンプに備えて基盤を築く。(広岡浩二) ◆宗山の練習姿に楽天・三木監督 「映像では見ていたが、初めて間近で見た。やはり、身のこなしもすごく華麗だった。早くユニホームを着て動いている姿を見たい」