物価上がっても休みなしで提供…令和の時代に『500円ランチ』人気の老舗居酒屋が表現する“感謝の気持ち”
名古屋市中区の「風流居酒屋 有紀(ゆき)」は、絶品のどてめしランチが1コイン500円で食べられる人気の老舗居酒屋です。令和の時代にランチを格安で提供するのは、地元やお客さんへの感謝の気持ちでした。 【画像で見る】物価上がっても休みなしで提供…令和の時代に『500円ランチ』人気の老舗居酒屋が表現する“感謝の気持ち”
■味がたっぷりしみ込んだ「どてめしランチ」一番人気もワンコイン
中区大須の「大須観音」からすぐ近くのところにある「風流居酒屋 有紀」は、1969年(昭和44年)に創業した老舗です。 店内は8席でこぢんまりとしていますが、ランチタイムが始まるとすぐにお客さんがやってきます。 「有紀」で食べられるワンコインランチの主役は「どて煮」です。八丁味噌やざらめなどを6時間以上煮込んで、ホルモンやこんにゃくなどが染みわたっています。 このどて煮を、ご飯を盛ったどんぶりにタレごとぶっかけて、ネギをのせて完成です。赤だしも付いた一番人気のどてめしランチは、税抜きではありますが500円です。 男性客: ちょっとこんにゃくとかも入っていたりして、おいしいです。
■串カツランチや割子弁当もワンコイン
ほかにも、豚の串カツ3本がのった「串カツランチ(税別500円)」に…。 焼き魚やメンチカツ、卵焼きなどおかずがたくさん乗った「割子(わりご)弁当(税別500円)」もあります。 土日も営業していて、多い時は40食ほど出るといいます。
■ワンコインで営業する理由は店主の「感謝の気持ち」
店を営むのは創業から半世紀以上店を守る土川友義さん(76)です。令和の時代になぜ500円で営業できるのでしょうか。 有紀の店主 土川友義さん: 感謝の気持ちで値は上げない。やっぱり大須っていう街に55年もいるんだから、それだけの感謝はある。お客さんが入って食べてくれることになる、まずはそれを感謝じゃないですか。 大須のこの場所で、ずっと一人で切り盛りしてきた土川さん。これまで生きてこられたのは「お客様のおかげ」といい、物価高の今も基本的に休みなしで提供しています。 有紀の店主 土川友義さん: やっぱりね、感謝が一番じゃないですかね。「感謝」を安く使って世間の人に申し訳ないんだけど、でも本当に感謝しています。 土川さんが何度も口にする「感謝」の言葉。お客さんもその価格に「感謝」です。 2024年12月6日放送 (東海テレビ)
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