記者解説 鹿児島市長選あさって24日投開票 現職、新人の訴えアンケート
南日本放送
任期満了に伴う鹿児島市長選挙は、あさって24日投開票されます。 鹿児島市長選挙に立候補しているのは届け出順に、新人で元鹿児島市議会議員の桂田美智子さん(71)と、現職で2期目を目指す下鶴隆央さん(44)の2人で、いずれも無所属です。 【写真を見る】記者解説 鹿児島市長選あさって24日投開票 現職、新人の訴えアンケート (キャスター) ここからは記者とお伝えします。 これまでのところどのような選挙戦となっていますか? (記者) 今回の選挙は、1期目の実績を訴える下鶴さんに対し、市政の転換を訴える桂田さんが挑む構図となっています。 桂田さんは、地元の旧吉田町を地盤に活動し、川内原発の運転延長反対のほか、介護保険料の引き下げなど生活支援を訴えています。桂田さんを擁立した市民団体や推薦を受ける共産党の関係者が、活動を支えています。 一方の下鶴さんは、地元の谷山地域を地盤に活動し、待機児童ゼロの継続のほか、サッカースタジアム整備の推進などを訴えています。政党の推薦を受けていないため、つながりのある国会議員や市議らが応援しています。 (キャスター) 2人の候補者の主張には、どのような違いがありますか? (記者) MBCが独自に2人に行ったアンケートで見ていきます。 今回の選挙は下鶴さんの1期4年を評価する選挙でもありますが、両候補に100点満点で評価してもらいました。 桂田さんは、60点。今年度予算が、物価高騰に苦しむ高齢者や障害のある人に負担を課す内容で、また、同意なく18歳の名簿を自衛隊に提供している点などが、「国や県の言いなりだ」としています。 下鶴さんは、市民が評価するものとして、点数は付けていません。1期目のマニフェストに掲げた施策が、すべて実施か進行中で、「おおむね実現できた」としています。 (キャスター) 鹿児島市が進めるサッカースタジアム計画について、両候補とも選挙戦では触れていますよね。 (記者) 2人の主張の違いは鮮明です。 桂田さんは、整備自体に反対していませんが、「多額の事業費負担を懸念し、主体的に建設する民間企業を支援する形に転換を図る」として、行政が主導している現在の進め方に「反対」の立場です。